ご訪問ありがとうございます私は自分が在日韓国人であるという事を50年近くも人に言えなかった。
日本に生まれ育ったけれど日本人じゃない。韓国人だけれど韓国に行けば韓国語も全くわからず、まるで外国人のよう。
今、私が人に韓国家庭料理を教えているのは、そうやって生きてきてそれしか教えられるものが無いから。けれど「韓国料理を習いたい」とやって来る人と私の感情には大きな隔たりがあるように思う。
どこにも居場所が無いと思いながら、それでも在日韓国人として生きてきた時間は私にはとても重い。だけど誇りにも思う。
人生の折り返し点を過ぎた今、改めて深く考える。自分は何者なのか、何のために生まれたのか。
