出張、出張、また出張で、すっかり更新をサボってしまいましたが…

気を取り直して…本編へ♪

ある晩の事だった。

その日は悪魔姉妹
(カヤさん&リカさん)
が休み。


平日のせいかお客さんの入りも悪くお店にとっては歓迎すべきではないが、自分にとってはのんびりした夜だった…

いつもの様に車でくつろぎ中携帯が鳴った。

相手はカレンさん。


『お客さん入ったから~ナオちゃんでよろしくね~』

「了解しました~」


前回2人に指摘されたばかりだが…

ちょっとうれしいのが本心だった。


『お願いします~』


と、後部座席に彼女が乗り込む。


「じゃ、行きますか!」
車は夜の街を走り出した。

『あのさ~車の中で寒くないの?』

「いえ、大丈夫ですよ。毛布もありますし~」


『事務所にくればいいのに~』


「いや、車で十分です…」

…う~ん。優しい…


今、考えると全くたわいもない会話なのだが、当時は気がある相手との会話は
どんな会話でもいい方にとってしまう…

勘違い男だった。


車は走り、静かなマンション群へと入っていく。
目的のマンションはすぐに見つかった。


「ここみたいですね~」


『は~い。え~と制服はっと』


「え!制服?…オプションですか~」


『そ~。セーラー希望だから…』


彼女は手際よく衣装袋から、セーラー服とルーズソックスを取りだした。


「ありました?」


『あった~。そういえば、私の学校ブレザーだったから、セーラー服に憧れてたんだ~。でも、この年で着ると思わなかったけどね』

と恥ずかしそうに笑った。

「でも、ナオさんなら今でも似合いますよ!」


『え~恥ずかしいよ!でもありがとう~』
と、照れ笑い。

『じゃ、行ってきます~』

彼女はマンションへと消えていく…

数分後折り返しの電話があり90分との事だった。


電話を切り1人待機の為、近くのコンビニの駐車場
へと向かい走り出す。


…あ~制服か…似合うだろうな…


…90分…長いな…客も気に入ったんだな…


…なんかちょっと切ないな…


…客がうらやましいな…ちくしょう…


…もしかしたら好きなのかもな…


心が色んな考えで混ざりあっていた…


その時、携帯のメール着信音…


自宅で寝ているはずの自分の彼女からのメールだった。
中身を確認すると…


「事故しないようにねニコニコがんばってドキドキ


携帯を閉じて思った…

…俺って最低だ…


※登場人物の女の子は全て仮名ですガーン
たまに雪が降る事もありますが…

雪見酒もいいもんですね~ささやかな幸せで…


では本編へ♪

…ナオさんの場合


彼女は昼間アパレル関係の仕事をしており、デザインの勉強中だった。将来は自分のお店がやりたいとの事でのこの仕事を始めたらしい。


小柄で、優しそうな感じでショートカット。良く笑う子だった。


自分に彼女がいようが…


相手に彼氏がいようが…


恋禁だろうが…


タイプなのは仕方ない…

そう、彼女は自分の好みにピッタリだったのだ。

…多分、彼女には他の子と違う感情があったのかもしれない。


ある日、リカさん、カヤさんを乗せお仕事中…


お店の女の子の話になった所

…突然


『あのさ~道化師さんさ~ナオちゃん気に入ってるでしょ~』

とリカさんの悪魔的頬笑み…


「いや~そんな事ないですよ~」


『だってさ~、なんかナオちゃんと仕事行く時、嬉しそうだし~』


素直すぎる自分が情けない…


『だよね~姉さん?』と話をカヤさんへ。


ここはやはり姉さんはフォローを入れてくれるだろうと期待をしたが…


『もう、バレバレ…』


…フォローしろよ!
1番年近いんだからさ~
でも、当たっていただけに思うのだった。
…素晴らしい観察眼ですね

『ほら~。でもさ~ナオちゃん彼氏いるしね~。道化師さんも彼女いんでしょ?それに店内じゃ…』


「そんな、手なんかだしませんよ!首になるどころか大変ですよ…」


…あの笑顔のまぶしい店長とカレンさんの顔が浮かぶ…


『じゃ、お客になっちゃえば~』とカヤさん。


…何言ってんだ??できる訳ないだろ…


『それ、ウケる~。行ったらお客が道化師さん。
ナオちゃんビックリ!みたいな』


…ウケないよ…全然。
でも、なれるもんなら…

嫌じゃないな…

その頃から妄想は得意だったしょぼん


もう、こうなると放っておくしかない…


こういう話になってこっちが言い返せば言い返すほどハマるのだ。


ここは嵐が過ぎ去るのを待つしかない…。


『店長に報告しちゃう?』とリカさん。


『やっぱね~こういうのは早めに…あ、私さ~』


カヤさんが左目の眉毛を上げて笑いながら話す。こういう時は計算した笑いなのだ…


『喉乾いちゃった。リカちんは?』


『私も~!』


…その後コンビニに寄り、ジュースを買わされたのは言うまでもなかった…
まあ、ジョーカーを引いてしまったと思って諦めよう…


この2人が本当にそんな事は言うはずはないが、確かに、ナオさんと仕事に行くのはちょっと嬉しいなっと思う事も事実だったので引け目に感じた部分があったのかもしれない。


でも、その後、彼女の事を

「意識してるな…」

って思うのにそう時間はかからなかった…。


※登場人物の女の子は全て仮名です。σ(^_^;)
今年の風邪は本当にシンドイですね…


大分更新をサボってしまいましたあせる

普段からの不摂生のせいでしょうか…

みなさん気を付けましょう

さて…本編へ…♪

…アイコさんの場合


彼女は現役の大学生…
しかも、英語がペラペラだった。

この仕事をしてるのは、留学をしてもっと英語を勉強する為の資金稼ぎだった。

性格はおっとりしててのんびり屋。若い事もあってかこの世界には無縁の感じではあった。

それもそのはず…この店が彼女にとってデビュー店だったのだ。

普通でいけばこの世界の扉を開かなくても両親なり、奨学金なりと選択の方法があったと思うが彼女は自分の力で夢を実現させる必要があったのだ…


閉店後、アイコさん、ナオさんを乗せ自宅に送りに出た。

そういえば…その日は2人を送るのは初めてだったのだ。


『そういえば…アイコちゃんもう行く準備してるの~?』とナオさん


『う~んそれがボチボチなんですよね…。私、とろいんで…』とアイコさん


「どっか旅行ですか~」


『ううん。留学の…春に卒業してから行くから…』


「そうですか~じゃ、色々と大変ですね~」


そこでナオさんが
『でも、寂しくなるよね~。向こうで大丈夫なの?寂しくない?』


『実は私もそれが心配で~。案外三か月持たなかったりして…』


「じゃ、待ってますよ~」

『またこの仕事してたりして…』笑いが車内に響く。

『でも、多分頑張ると思うよ~。夢だったし…頑張れる、頑張れると思う!』


アイコさんは自分に言い聞かせるように最後に答えた…


段々と自宅に近づくにつれ、車の通りが多くなってきた彼女らの住む場所は、都会に近い場所だったのだ。

『え~と、次の交差点を右に曲がって~』と案内してもらう。


「右折ですね~了解です」案内どうり右に曲がると…

『あ~違った…じゃ、次また右ね~』


「は~い」


『おかしい…な』何やら怪しい雰囲気が車内に漂う…

『あのさ~アイコちゃん、ちゃんと自分の家判ってる?』とナオさん。


『おかしいな~いつも、カレンさんに送ってもらうからな…初めに送ってきてもらった時も迷ったんだけど…だって私車運転しないもん』


多分、漫画であれば自分とナオさんの頭には汗が出ていたと思う…


そんな、感じであたりを20分程さまよう深夜のドライブ…


『あ!わかった~そこ右~』まさに救いの声だった


「了解~」ハンドルを右に切り路地へと入る。


『着いた~ごめんね~ナオさん!』
…オイオイ俺は…?とセコイ事を考えつつ…家を見ると…

「で、でかい…」と思わず心で唸るあせる

『お疲れ様~』と彼女は
手を振り家へと消えた。


「じゃ、行きますか…」


『うん』


車はもう1つの目的地へと走り出した。

その後、ちょっとした疑問をナオさんに投げかけてみた。


「アイコさんの家って立派ですね~」


『でしょ~私も最初ビックリしちゃってさ~』


「お嬢様なんですかね…」

『う~ん…どうだろ。カレンさんから聞いたんだけどさ~』


ここで彼女の素顔を見る事になるのだか…


実は彼女の家庭内は結構複雑らしい…
父親と母親は再婚。アイコさんは母親の連れ子だった。
その後…新しい妹、弟ができ、現在は3人姉妹との事だった。
別に、それが原因で虐められている訳ではないが彼女は親に頼る事を極端に避けているとの事だった…


この先の留学も全て自分の稼いだお金で実現しようとしている…この仕事で…


「人は見かけによらないな…」なんて思いつつナオさんの言葉に耳を傾けていた。


彼女なりに、やはり家庭内に「見えない壁」という物があるのだろう。おっとりして、か細い感じの彼女であっても心の中には強い
「プライド」
という名の支えがあるのだろう。


『無事に留学できるといいね…』
ナオさんの言葉で現実に戻る。


「そうですね…」


『夢だったし…頑張れる、頑張れると思う!』


その言葉が彼女の心にある限り留学へと出かけたらもう2度と彼女と会う事はないだろう…

いや、会いたくはないなと思うのだった。


全てをやり終えて笑顔で帰ってくるまでは…