障害があることは、本人も周りも認めて行かなければならないが、だからといって、特別な権利があるわけじゃなし、ダメなものはダメ。
通勤で毎日乗るバスに、ほぼ毎日顔を合わせる男がいる。30前かそんなもんだろうが、明らかに自閉。
頭に浮かんで来る言葉を、言わずにはおれない事情はわかるが、バスに乗る時は我慢して静かにしなければならない。公共のモノを使うなら、社会のルールを守らないと利用出来ない。
その男は、乗るやいなや、フルボイスで自分が叱られているであろう時の様子を思い出し、相手が自分を非難する言葉をそのまま真似て語る。
怒られている場面なので、相当荒々しい言葉。

次のバス停から小学生の女の子が二人乗って来ようとしていた。しかし、車内にはおどろおどろしい大声が反響し、足がすくむ。可哀想に、怖くて乗れないと言い、バスに乗らなかった。もちろん運転手は何も言わない。

もう何年もこの男と一緒にバスに乗っているが、とうとう我慢が出来なかった。次のバス停でその男が降り、また次のバスに乗り換え、毎日同じようにバスで遊んでいるわけだが、今日は僕も一緒に降りた。そして、呼び止めて説教した。静かに乗れないなら、乗るな。お母さんや先生に話で、バスの定期券は取り上げてもらうと、言った。
知的には高そうだったので、予想通りの反応。ハイと返事はする。いつもの叱られているのがわかる。ハイと言えば許してもらえるように思うのだろう。
僕は、そんな場面には嫌と言うほど接していた昔を一気に思い出し、かなりキツイことを言った。

当たり前。言われればわかり、守る事も出来る。甘えて好き勝手なことをしているだけ。それを指摘し正さなければ、いつまでも同じことをする。他人がバスに乗れないで良いわけがない。学校を出ると、もう誰も注意してくれない。バスの運転手も乗客も、得体が知れないから怖くて関わらない。

障害があるのは受け入れ、出来ないことは支援するが、出来るのにサボっていることは許さない。