本当に何にもない日。

誰もいないし、何にも予定がない…
幸せなのかどうなのか。

部屋に引きこもりたい気持ちもあったが、それじゃ何も得るものがないので、とりあえず今日のタスクを自分で決めてみた。

1.服を買う
2.自転車を買う/探す
3.外のカフェでご飯を食べる

1は問題なくクリア。
2.はめっちゃ探しまくった。事前にネットでお店を調べてたので、店はあったが自転車がべらぼうに高い…
1000ポンド(約14万円)とか…最低でも250ポンド

レースに出るわけでもあるまいし。ママチャリないのかい。ママチャリは。

最後の砦のお店は、店員が優しいと評判があったお店。だが、やはり自転車は高い。店に入るとすぐにおじちゃんが声をかけてくれた(評判通り)。

「実は…英語があまり上手くないんですが、ここら辺で安い自転車を探してます。でも、ここは高い自転車ばかりで…」ってなことを言うと、
「中古の自転車売ってるお店紹介するよ」
期待通り優しい…結局紹介してもらって、今度の行く事にした。

3.は、何気に難関。テーブルでメニューを見てゆっくり決められる日本と違って、ここはレジでいちいち注文するパターン。悩んでる暇なし、英語を考えている暇なし。

カフェのメニューの黒板にはガタガタ英語が書いてある。見づらい。その中に「specials -The posh dog」
なんか良さげなホットドッグ的なものだということはわかった。読むのは結構大丈夫。レジに進み目の前には女性の店員、よし、買うぞ、買うぞ。

「コーヒープリーズ,カプチーノ」

情けな〜。伝わりそうにないと瞬時に思い、無難なものに注文変えてる〜。

とりあえず、いつもより苦く感じるカプチーノを飲みながら、持ってきた本を読んだ。こんな時に限って、選んだ本が新渡戸稲造の「武士道」。本が私に語りかけてきますよ。

「義を見てせざるは勇なきなり」
「義を見てせざるは勇なきなり」
「義を見てせざるは勇なきなり」

俺は今日自分で決めた義務をやらずに帰るのか…
逃げて腰抜けに成り下がるのか…

1時間経過

頼むぞ。俺は頼むぞ。
さっきは女性の店員でビビったから、もう一人の男の店員に頼もう…女性の店員がどこかに行ったら決行だ。キタっ、チャンス。

「Can I have ポッシュドッグ？」
「Sorry?」
「ポッシュドッグ！That is today's special 」

考えてる店員。メニューを指差して、店員納得。
伝わってねぇーーー。

まあ、いい…伝わってなかったけど、逃げなかったから恥にはならず。覚えてろよ、絶対今度はわかるように注文してやるからー。

たかが軽食の注文にこんだけ苦労するか。
でも、何もない1日を楽しく過ごせたと思う。
美味かったな、パッシュドッグ（笑）