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命をうけたあの日から自分の人生は私のもの。


昨年、お笑い芸人のピース又吉さん作の火花が芥川賞を受賞した事で、ここ最近、読書をサボっていた私も久しぶりに本を読もう。という気持ちになりました。


火花を手にとったのは、昨年の夏。読み終わったのが昨年末です。
なぜそんなに時間がかかったのかというと、先が気になって今すぐ読みたいという気持ちにならなかったからなのです。

過去、読書を始めると夢中になって1日で読み終える事がほとんどだったのですが、私は火花の面白さがいまいち掴みきれずにいて少しずつ読む、週末2ページだけ、とかそんな事をしていました。
それでは、面白い本も繋がりを持ちづらく、印象が薄くなってしまうのは当たり前です。

そして、芥川賞を受賞したもう一つの作品、スクラップアンドビルドの事はあまり知りませんでした。

テレビで最近見る羽田圭介さんがもう一人の芥川賞受賞者だと知っても、じゃあ読んでみようとは思わなかったのです。

それは火花同様、結論のないお話は私のような子どもの思考の持ち主にはむいていないように思ったからです。
きっとスクラップアンドビルドも誰かの生活の一部分が抜き出されて、小説になっているに違いないと思いました。

小説に描かれているのはその人の人生の一部分で、その先の事は読者が想像する。
読書とはそういうものなのでしょうが、ハッキリと分かりやすいエンディングを私は求めがちでした。

でも羽田圭介さんはテレビに出演した際、テレビに出たら本の売上あがるかな?
ととても素直に発言されていました。

人として面白いと感じてしまったので、この人の書く本を読んでみようと思いました。

スクラップアンドビルドは、転職活動をしている無職の孫と死にたいと言い続けるお爺さんのお話です。

私には90歳の祖父がいます。
もう早く歩くことは出来ません。
元気に農家をしていた祖父は、今は施設に入って暮らしています。
生き甲斐は週一回のカラオケ。とても上手に歌を歌うので、施設の間では歌うまお爺ちゃんとして有名です。
それでも昔のような声量はなくなってしまいました。日を重ねるごとにお爺ちゃんは年老いていきます。

そんな自分の祖父に重ねあわせて読みました。

年老いたお爺ちゃんがそばにいる事で、転職活動にも果敢に挑戦したり、自分の生を大切にするようになった孫から私は刺激をもらいました。

人が年を重ねる事ははとめられないし、いつか誰しも老人と呼ばれる立場になります。

なんとなく、そんな当たり前の事を、お爺ちゃんが孫に教えているんだなと思いました。

お爺ちゃんが狙ってやっているのかは分からないけれど、その結果、孫はイキイキし自分の人生と向き合い始めたのだから。

なんて、分かったような事言っていますが分かってはいません。

でも読み終えてすぐに祖父に会いたくなりました。

2016年最初の一冊として面白い本に出会えたなと思います。

以下Amazon↓
スクラップアンドビルド/羽田圭介