そして、SLUTが終わるや否や
メインステージで清春を観覧
13:00演奏なので間に合うかどうか
ヒヤヒヤものだったが
なんとほぼ定刻通りに現れ演奏
その出で立ちはMadのポンチョを羽織り
増田氏曰く「現代のスナフキン」と評され
そのポンチョを広げて
「間に合いました…」の一言
ファンの人ならば
この昼の時間帯で清春が歌うこと自体レアで
フェスとはいえ遅刻せず来たのもレア
(黒夢では定刻を試みたが序盤だけの有様)
舞台はプラグレスの装いで
いつもの三代堅、佳嗣さんが
簡素なセットではあるが
暖かな白熱球の光が
実に妖艶で異質、地下室のような
古きロンドンか中世を思わせる
誰かが昼なのに夜のような錯覚を覚えたと
書いていたが、正にその通りだ
少し余談ではあるが
皆が皆がプラグレス形式に驚き評価していたが
私としては「そりゃぁそうだろうな」である
そもそも清春出演が発表されたのは
開演日まで1ヶ月あるかないかである
そんなでバンドでもないのに
ドラム・ベースを揃えるのは難しい
そうなれば消去法でプラグレスしかないし
私としては最悪、アカペラになるんじゃないかと
危惧していたくらいだ
その証拠に、どこかのインタービューでは
やはり出演オファーが急だったので
プラグレスしかできなかったと語っている
ただそれが逆に他がバンド演奏している中
一人プラグレスという清春の存在感と評価を
際立たせる結果となった
さらに一曲目が「忘却の空」という
ファンでさえ意表をつく選曲に
初めての会場、初見の観客という
ほぼアウェーでの状況に関わらず
長年のキャリアがなせるコントロール術
ライブの申し子、カリスマか
多少の間違えをしても
それさえもミスと感じさせないテクニック
全てが圧倒される
これも後日語っていたが
ステージ内の音響が悪く
ギターの音が聞こえない状態で
あれだけのパフォーマンスが出来るのは
まさに清春だけだろう
「忘却の空」で観客を沸かせた後
「空白の世界」を披露
ここらへんはつまらないと感じる客が出て
会場を後にする人が出ると思いきや
せいぜい1組くらいで
そのほとんどが聞き入った時点で
VJSの出演は大成功だったと思う
そして「アロン」「Law's」を披露し
一礼をしてそのステージを後にした
電子タバコの煙で客を沸かせ
演奏している後ろ姿のなんとカッコイイこと
すべてのしぐさがファンや初見の人を含め
これが大人のヴィジュアル系と示したに違いない
つづく