君のhitomiに恋してる | プロト・カルチャー

プロト・カルチャー

ROUAGEベストより マクロスからではない

今回取り上げたいアーティスト


hitomi


去年かそこら2度目の離婚をした事が

記憶に新しいですが…



実は私…ファンでした



そう過去形です

でも何故か?



それを語るに当たっては


ターニングポイントとなるアルバム


『Thermo plastic』を語らなければならない



私はhitomiの全アルバムを聴いたわけではないけれども

おそらく、このアルバムは彼女の最高傑作だったと思う

ベスト盤を含めてでもだ



このアルバムは今でも聴けるくらいの

クオリティがあり、詩に関しても

かなりのアーティスト性が感じられ

この時はマジで天才だと思いました



たぶん彼女の代表作って『Candy Girl』や

マラソンの高橋尚子が取り上げた『LOVE 2000』でしょうが



私的にも詩的にも同アルバムに収録された

『君のとなり』か『There is …』でしょう



ハッキリ言ってこの『Thermo Plastic』という土台があって

『LOVE 2000』があるといってもイイと思う



このアルバムがきっかけで

友達とZepp TokyoまでLIVEを見に行く事となり



その公演でのアンコール時

上半身下着で、下ホットパンツという

露出の高いで歌う『LOVE2000』の姿に


オーディエンスは熱狂し

背の低い友人はピョンピョン跳ねる始末

私も熱狂し、こいつは『本物だ』と思った



もちろん、この場面だけが良かったわけではなく

本編のクオリティも高く、それがしっかりした上での

盛り上がりだったのは言うまでもない…



この様子は当時のFRIDAYにも掲載され

再びブレイクの助走となる



私の中ではこれが絶頂期だったといえよう…



しかし、ここから(私的に)転落の始まりとなる



説明するまでもなく『LOVE 2000』がヒット

これは私も買いましたし、クオリティも高かった

当時のヘビーローテーションとなる



問題はその後である

その後のSg『MARIA』でやや落ちてきたが

前作と『LOVE 2000』の期待から

NEWアルバム『LOVE LIFE』を購入



これで何かが崩れ始めた…



ただ別に『LOVE LIFE』がものすごく酷いわけでなく

『Thermo plastic』が素晴らし過ぎただけなのだ…

ここからhitomiの音源を買う事は無くなったものの

それに反して絶好調の道へと進む



前述の『君のとなり』や『there is …』のような

情緒的な楽曲はなりを潜め

POPでキャッチーなものが前面に出される



まぁ、この路線が悪いわけではないけど

何か違うなぁ~と直感が働く



確かに『SUMRAI DRIVE』や『Understanding』は

パッと聞いた時、買いたくもなった



が、それから数年後



丁度、それらを収録した

ベストアルバム『Self Portrait』が

中古で安くかったので購入



しかしながらそれらのノリのいい楽曲は

いまいちに感じられた…

何故だろう、確かにいいメロディなんだけど…



また、しばらくして

中古で『Japanese Girl』というSgが格安で売られて買ってみる

ちなみにc/wに『君のとなり』Live.Verというのが大きい



これがトドメだった…



そう…歌自体下手になっているのだ

全く成長しないどころか落ちている

リン〇バークのように全く変化がないというのも

ある意味考え物だが…下手になってる



詩に関しても、全曲見ていないので一概には言えないが

情緒的なものはなく、『Candy Girl』的な世界観・価値観



いや、まだそっちの方が攻撃性とメッセージ性があり

良かったと言えよう



成長しないアーティストほど

見るに耐えないものはない

たぶん当時、直感・本能が感じていたんだろう



「これは成長がない」と…






正直な話、もう聴いていないアーティストの

評論を書くのはどうかとも悩むんだけど

ただ、ふと『thermo plastic』を聴くと

残念で仕方がなくなる



それでも、あの天才的なアルバムを

また、望みたくなる故の戯言です…







『Go To The Top』『in the future』も

名曲だったりする