お久しぶりのブログは映画レビューです。
レビューというよりは感想。

今回扱うのは『THAT』。これは邦題です。
皆さんご存知『IT』とは全く関係ありません。
まぁパクリスペクトはしてるんですけどね。
原題は『BEDEVILED』なんですが邦題のせいでちゃんとした評価を受けてないと思うんですよね。
続編じゃないと知っていながら見てもがっかりするのに変わりはないとか言ってはいけない。
因みに"it"には鬼ごっこの鬼という意味があります。
"that"にはそういうのがないんで邦題つけた人のセンスの無さがうかがえますね。

ここからようやく本題です。
物語は「オイオイオイ、コイツ死ぬわ」って見てる人全員が思うような状況におかれた主人公の友人が謎の死を遂げたシーンから始まります。
主人公が友人の葬式から帰った後、謎のアプリがインストールされていることに気付きます。
このアプリこそが殺意の波動に目覚めたアレクサこと"BEDEVILED"です。
元がアレクサと同じ性能で割りと便利なので仲間内で普通に利用されるようになります。
しかし段々と恐怖心を煽ってくるようになり、しまいには主人公宅に凸してきます。
その後も恐ろしいことが起こるのでなんとかしよう…!っていう内容です。

気になる"BEDEVILED"の能力ですがなんと相手が一番恐れる姿に変身できるというまんまペニーワイズと同じ能力を持っています。
白人や老婆からテディベアにまで返信できます。
スタンダードの姿はやたらと手がでかくて爪が長いコナン君(大人)です。
また、アプリがインストールされたスマホは破壊しても元通りになるというご都合主義的な脅威の再生能力を有するようになります。
捕まえた後どうやって殺害するのかは不明。
殺害するシーンが描かれないので。

この映画の評価としては何かの片手間に見るのが丁度いい位です。
アプリという特性をあまりいかせてないかなぁと。
ちゃんとまいたと思ったら次のカットでは普通に追いかけられてたりと描写不足も目立ちます。
肝心のホラー演出は昔流行ったビックリ系フラッシュと同じ事を最後までやってるだけだったし。

ただカメラワークと選曲はよかったと思います。
ホラーとクラシック音楽はやっぱり合いますね。
『PsychoBreak2』のステファノ戦BGMもチャイコフスキーの曲でエモエモだったのを覚えています。

FOXとかで放送されていたら見てみてはいかがでしょう。
金を払って見るものではない。
余談ですがクレヨンしんちゃんにも同じような話があった気がします。
B級ホラー映画よりクレヨンしんちゃんのホラーのほうが何倍も怖いですよね…。