あの夜のことは今でも鮮明に覚えてるんだ
ブリーチで色が抜けきった長い髪に安っぽい香水の匂いが漂う
『ねぇ!』
その一言でオレはふと我に返った
『なに?』
『あんた、なんか顔色悪いけど大丈夫?』
『大丈夫だよ、オマエこそ
そんなとこで何やってんの?』
『え!? 私?私はね自分のなかの悪魔を土に埋めてたの』
意味がわからなかったが、もう少し聞いてみることにした
「悪魔って??」
『悪魔がね、私の体の奥のほうから、私の体を侵食してくるの』
「へぇ~、そう」
(コイツ、ヤバイ・・・)
そう思い、無言でその場から離れようと立ち上がった
その瞬間
『待って。何でもするから一人にしないで』
『一人になると、あいつが来るの』
『ほんとにお願い・・・』
少し涙を浮かべた顔で訴えてくるので
しばらく、彼女といることにした
もう何時間話しただろうか…
気がつけばお互いに打ち解けていたんだ
ミサキという名前
時折出てくる『悪魔』って言葉を抜かせば
流行の言葉も喋る、ごく普通の女のコだってこと
あっという間に時間が過ぎていった
『そろそろ帰るね。』
ミサキがそう言った時には朝日が昇り始める頃だった
Episode 4へ続く!!
