ここでは逸失利益について説明します。
交通事故の示談における最大の焦点となるのが
①過失割合
②慰謝料
③逸失利益
この3つだと思います。
他に、金額が大きい物としては医療費などでしょう。
医療費は特殊な場合を除いて、
実費の計算になりますので算定が簡単です。
ですが、上記3点は大きな金額が動き、
様々な要因で判断が分かれやすい事から、
裁判などの争点になりやすいです。
その中でも、『逸失利益』は補償額の大半を占める事が多いので
注意して算定しましょう。
さて、そもそも『逸失利益』とは何なのか
長くなるので、分けて書きます。
■後遺障害-③『逸失利益』
Ⅰ 逸失利益の簡単な説明
Ⅱ 年収、労働能力喪失率、ライプニッツ係数について
Ⅰ 逸失利益の簡単な説明
逸失利益とは、事故で負傷をしなければ、
将来に当然得られたであろう利益のことです。
得べかりし利益などとも言われます。
簡単に言えば、
交通事故で体中に痛みが残った為に、
昔と同じ様に働けなくなった時、
以前の収入から計算して、
将来○万円は稼げたと予測して保証をしてもらう、という事です。
働けなくなった分、働きにくくなった分を金銭で保障してもらうのです。
※計算方法は
【年収】×【労働能力喪失率】×【ライプニッツ係数】となっています。
・【年収】
事故前の年収。有職者で若年者(35才未満(30?諸説多々有))の場合、
将来の昇給なども考慮して、賃金センサス全年齢平均を取る事が多いです。
賃金センサスとは厚生省が賃金の統計を取った資料です。
裁判では度々使用されます。
・【労働能力喪失率】
後遺障害を負って仕事に不都合がでた場合に、
その障害がどの程度、仕事に影響するのかを数値化した物です。
等級によって割合が決まっています。
こちらで表にしました。
また裁判では、後遺障害で認定された等級の割合を
越えた数字が認められる事も有ります。
・【ライプニッツ係数】
逸失利益は、将来稼げるであろう金銭を、現在のお金で補います。
その為、現在に幾らを貯蓄しておけば、
それが将来見合った価値になるかを考えます。
要するに、利息を考えて、今、幾ら貯金をしておけば、
将来にその金額になるか?と言う訳です。
利息の計算は面倒なのですが、
ライプニッツ係数と呼ばれる数字を使い、
単純に計算が出来る様になっています。
此方も表にしました。
また、逸失利益の計算には、利息だけ出なく、
将来働けるであろう期間も計算に含めないといけないのですが、
それもまた、ライプニッツ係数を使った計算に含まれています。
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■要するに、逸失利益の項目では
自分の年齢や状態に対応する
【年収】【労働能力喪失率】【ライプニッツ係数】を
1.表から探して
2.簡単な掛け算だけする
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これだけで逸失利益を出すことが出来ます。
計算自体は、ややこしい事では無いのです。
問題は『自分の年齢や状態に対応』しているのかどうか、
ここで保険屋さんと議論をする事になるのですね。
では、次は詳しく説明します。
