kikumarubookのブログ -3ページ目

kikumarubookのブログ

ブログの説明を入力します。

2014年12月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2542ページ
ナイス数:49ナイス

別荘 (ロス・クラシコス)別荘 (ロス・クラシコス)感想
松山巌さんの新聞書評と映画『NO!』を見て購入。分厚さに驚く。前半はやや露悪的な表現にのけぞり、時々作者が喪黒福造よろしく登場するのに笑う。後半はもう想像を絶する地獄絵図。基本、『笑う』体だから、意外にこちらの負担は小さいが、南米の人は、経験した地獄を重ね合わせて読んだろうな。生き延びた子ども達が最後に頼ったのは、親でも正義でもなく文明人が軽蔑した原住民の『知恵』(トライアングルがマヌケなんだが)。作者の人間や状況観察の鋭さに脱帽。またもや若くて優秀な訳者さんと、年末に本に釘付けの私を許した家族に感謝。
読了日:12月31日 著者:ホセドノソ
アルゴリズムが世界を支配する (角川EPUB選書)アルゴリズムが世界を支配する (角川EPUB選書)感想
新聞の書評からKindleでちびちび読む。きっと既に私達の生活はアルゴリズムに支配されている。究極人間は、アルゴリズムを創って操作する人と、単純・過酷労働をしながら稼いだ金は意識まで操作されて予定通りの消費に回す人に分かれるのかな。アルゴリズムで全世界から飢えがなくなるならいいけどね。そうだ、ナリワイだ!色川武大の『嫌いなやつほど抱きしめろ』の言葉を座右の銘に生きるんだ。とか言いながら、全自動洗濯機のスイッチを入れ、自動で炊けてるご飯を食べる。悲しいねえ。電気切れたら、人は何もできないやつになっちゃうね。
読了日:12月26日 著者:クリストファー・スタイナー
失われた場を探して──ロストジェネレーションの社会学失われた場を探して──ロストジェネレーションの社会学感想
2008年初版、まさに現在進行中の社会問題への提言。非常に読みやすい。高度成長でのみ通用した価値観は維持されたまま、日本経済が製造業中心からサービス業中心に移行、雇用の変化は、非進学校の高校生の安定就職の道を断った。筆者は若者に場を移動しながら場によらぬ人間関係の構築する別の価値観と生き方を提言。新しい価値観を構築するのを、旧式の教育で育った彼らに求めるのは非常に酷い。せめて今の若者は根性がない的な発言で若者潰しをするのではなく、彼らが新しい価値観を模索するのを助ける存在でありたいとおばさんは切に思う。
読了日:12月26日 著者:メアリー・C・ブリントン
猫の宇宙―向島からブータンまで猫の宇宙―向島からブータンまで感想
大阪・古本屋さるやみ堂は素敵な喫茶店でもあった!…で、そこで購入した本。表紙の子猫の顔にほだされて(←ここ強調!)買いました。猫に街角が似合うけど、ノラネコ見なくなったな。向島とか月島とか、個人的に懐かしく、人の手垢がバリバリ感じられる風景が懐かしい。とか言って、汚らしいと壊して新しい建物ができるとワクワクしているんだから、猫から見たら、人間って勝手だなあと思われているんだろうな。三味線猫が気に入っちゃった。ブータンまで行ったんだな。実は恥ずかしながらこの本、先日亡くなった赤瀬川原平さんの本の初読書。
読了日:12月23日 著者:赤瀬川原平
第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)感想
大阪・スタンダードブックストアは、楽しかった!…で、そこで購入した本。『オイコノミア』で見た又吉直樹さんの書評集。まず、自分の経験から話が入り(それがいちいち大変面白い!)、最後の数行でさらっとその本を語る。面白いだけでなく、この人の言葉の選び方のセンスはすごい!と、爆笑しつつ、非常に感心してしまいました。電車の中で読むと危険なレベルで面白いです。普通過剰な自意識は不幸の素だけど、そんな自意識過剰な自分を客観的に見て描写すると、楽しめるんだね。本の守備範囲の広さにもびっくり! 他の本も買えばよかったな。
読了日:12月23日 著者:又吉直樹
離陸離陸感想
新聞書評から図書館予約して読む。読後感がとてもいい小説だった。登場人物が魅力的で、主人公が人を大事にする姿勢がとても心地よかった。全体に主人公が感じたことの描写が中心の小説という感じで、それはよかったんですが、設定がどうも最後まで納得できず、納得しようとするからいけないんだと自分を説得しながら読んでいるのが心地悪かった。もうちょっとゆっくり読めたら感想が違ったかもしれない。消化不良のまま返却なのが残念。帯にスパイ小説とか書かなきゃいいのに…。
読了日:12月23日 著者:絲山秋子
難民高校生----絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル難民高校生----絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル感想
仁藤夢乃さんの本、二冊目。家庭にも学校にも居場所がなく、渋谷で過ごしていた仁藤さんが、大学に進学、現在の若者と大人とを結ぶ活動をするに至る経緯を語る。ここまでの表現力がある彼女は、そもそも『力』のある子であり、読んでいて救われる。私たちの価値観で若者を決めつけ叱るのではなく、こちらは真っ白な気持ちで彼らに興味を持ち話を聞くことが大事だとはわかるんだが…。まず、彼女らの活動を支えることか。私たちが気づかないことに、若者たちが気づいていることを、自覚すべきだね。なぜか『ナリワイ』に近いものを感じた。
読了日:12月2日 著者:仁藤夢乃
女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち (光文社新書)女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち (光文社新書)感想
自分自身が渋谷で屯す若者だったという仁藤さんだからこそできたインタビュー。特別に不遇な環境にない子でも、バイト感覚で始める『お散歩』が、抜けられないコワイ世界の入り口であること、そのことに本人たちが無自覚(むしろ安全と思い込まされている)である怖さ、その世界に深く入り込んでしまった少女たちの声(本当は救いを求めている声)を取材したもの。『関係性』の欠如。なぜ?いつのまに?いや、実は昔から?この人の本、うちにあったような…と本棚を探すとありました。購入したまま放置されていた。というわけで、二冊目に突入。
読了日:12月2日 著者:仁藤夢乃

読書メーター