もう一度君に逢いたいNo.11
*
次の日。
思い出したかのように僕は押入れを開けていた。
そして奥にしまいこんだあるものを探した。
確かここにはアルバムがしまってあったはず。
学生の時からの写真が納まっているアルバムだ。
もう何年も見ていないが、急に思い出したように探し出した。
しばらく探すと、奥の方から埃まみれになったクリーム色をした正方形の物体が姿を現した。
僕はそれがすぐにアルバムだとわかった。
元々は真っ白だったこのアルバムも、経年変化でクリーム色に変色している。
おまけに埃まで沢山まとって。
僕は、高校時代のあたりから順に見ていくことにした。
そこには自分で見ても判るくらい子供の自分がいた。
そして、その横にはずっと一緒だった仲間。香織と亜希だ。
昨日ずっと思い出していた頃の2人が出てきた。
もちろん最初の夏休みに行った海での写真も出てきた。
記憶とは裏腹に、3人共まだ子供だ。記憶に中ではそんなに変わらない自分たちも、こうして実際に見てみるとかなり年齢を重ねてきたことがよくわかる。
少々ガッカリだ。
しかし、本当に3人での写真が多い。
やはりそれだけ一緒にいた時間が長かったということだろう。
名トリオといったところか。
学校での写真、海での写真、旅行に行ったこともあった。
そうだ。旅行なんて大きいイベントもあったのだ。
高校生にしては豪華に大阪までの旅。とは言え、3人とも財政はよろしくない。
確か、行きは鈍行で節約し、帰りに新幹線という貧乏旅行だった。
それでも十分に楽しめたのだが・・・
No.12へつづく