きくこのつぶやき

きくこのつぶやき

「聴く」ことの大切さを、
介護の世界から発信していきます。

ひとの尊厳って…。
いのちとかかわるって…。
素朴な気持ちを聴いてください。

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「どうしていつもお人形さんみたいな顔していられるの?」

と、Oさんが言った。


Oさんの言う『お人形さん』のニュアンスがよくわからなかったが

わたしに言わせれば、

やわらかい表情でそういうOさんがお人形さんのようで

そういう意味かなと捉えることにした。


「そう見えるんだ~ありがとう」


これだけ読むとたいへんいい話的で

介護の仕事をしようとする人も増えそうなので

ここに留めておきたい気もするが・・・(笑)


数日前の夕刻のOさんはこう言っていた。


「あんたは誰にでもいい顔するから信用できないのよっパンチ!パンチ!パンチ!


ものすごい表情 (^▽^;)


たぶん、どっちも本当の気持ち。


人はアンビバレンスな存在。

大好きだった恋人をあるとき大嫌いになったりする。
それを愛おしく感じる。

わたしのなかにも確かにあるものだから。

ぱぷる

『心の自由が欲しいの』

レビー小体型認知症をもつOさんの
気分変調は激しい。

もっとも、人生の最期という
ごく一部の期間に限って関わる性質上、
それが症状によるものなのか
もともとの性格によるものなのか
後天的に生得されたものなのか
現場のわたしの実感としては
よくわからないところがある。

全部複合的に
要因となっているんだろうけどね。
いずれにしても、
不穏→症状→薬で抑える的な、
短絡的思考がいちばん危険だと思う。
知識があることは弊害にもなりうる。

夕刻、
居室から出て来たOさんの表情は
たいへんに険しく暗いものに一変していた。

しばらく話を聞いていたが
夕食を時間までに作る必要があったわたしに代わり
上司のIさんが対応に入ってくれた。

しばらくして戻ってきたIさん、
どう答えたらよかったんだろう?と
戸惑い顔。

『心の自由が欲しいの』
そう言われたらしい。

それ、「スピリチュアルな苦しみ」ですぅ~
答えたくなるけど答えなくていいんですぅ~
下手に答えると信用なくしますぅ~
沈黙を聴くんですぅ~

時間が足りず説明不足になったわたしに
ますます困惑顔のIさん。
ごめんね、今度参考書もってくよ。

これが正しい対応というわけではない。
「正しい」対応なぞ、ない。

しかし、
小澤竹俊さんの言う「スピリチュアルな苦しみ」→答える必要なし
というのが瞬時に浮かんだわたしには
気持ちの余裕が生まれた。

余裕が生まれれば
相手の反応をみることに集中できる。
相手の反応によって
次の対応を変えることができる。

知識の効用はこの点にあると思う。
気持ちの余裕。

カウンセリング訓練中に叩き込まれた
オウム返しもそう。

オウム返しの効用は
受け容れてもらえたと相手が思ってくれる、
それが第一義だけど
練習によって
ほとんどエネルギーを使わずに返せるようになると
次の展開を考えるのにエネルギーを向けられる。
それだけの余裕ができる。

わたしたち介護職側が
心の自由を奪っているのは事実だけど
なにより不自由にしているのは
Oさん自身であることを
Oさんが気付いてくれたらいいな。
生きているうちに。

ぱぷる

<担当はぱぷるです>

K子さんが昨夜、吐血した。


今だ青白い顔のK子さんを

できる限りの思いを込めて抱きかかえると

二人の身体が溶け合って

何か温かいものに包まれている感覚を覚えた。


99歳...

もしかすると最期なのかもしれない。


ぱぷる
「まずはトイレ掃除と夕食作りを教えて」

うちのグループホームは2ユニット常勤12名
先月末でひとり辞め
今月に入ってひとり腰痛で倒れ
2名欠員という厳しい事態に陥っている。

日勤はパートさんたちを総動員しているが
それだけ夜勤がまわってくるということだ。

求人をかけてはいるが
景気が良くなってきていることもあってか
面接に来る人すら少ない。
そんななかで21歳女性がようやく採用まで至った。

で、初日の教育担当がわたしになった次第。

午前中にトイレ掃除を教えるべく
お茶を飲みながら待機していると
始業15分前に電話のベルが・・・
(なんだかいやな予感)

残念ながら予感的中、
「来ないからトイレ掃除して」
あららら、、、

まぁ電話連絡があっただけましなのかな。
連絡なく欠勤もざらだし
午前中だけで帰っちゃった人もいるし。
(便が手についたのがショックだったらしい)

いろんな人がいるのは確かだけど
採用する側もいくら人材難とはいえど
どういう人が欲しいのか明確に打ち出すことや
ある程度強気に出ることも必要だと思う。

それにしても
定員になるまでの道のりは厳しそう・・・

ぱぷる

〈今回の担当はぱぷるです〉

通いで来ていたONさんが
先週急死した。

“おとーさん”の時 とちがって
どうも感情が動かない。
この状態は何なんだろうと考えていて
ようやくひとつの結論に至った。

わたしはONさんの死に方を
“いい死に方”だと思っているんだな...

感情が動かないのではなくて
ある意味、平穏なのだと...

もちろんOTさん自身にとって
いい死に方だったのかどうかはわからない。

それでも、
終末も終末になって胃瘻の手術をし
栄養剤が逆流、窒息することになった“おとーさん”に対して
自宅でのひとり暮らしは限界だと言われ続けながら
それでもなんとか暮らしてきて
夜テレビを見ながら倒れたまま逝き
表情も穏やかだったという、
何より、望む人が多いながらも今どきなかなかできない、
“自宅で死ぬ”ということを成し遂げていったから

ひとりの最期なんて可哀想にと
思う向きもあるだろうけど
死ぬときはその人にとって大切だった人が
迎えに来てくれるとわたしは信じている。

残されたご家族のみなさんそれぞれが
大切な思い出を胸に
それぞれの人生を歩まれますように...

ぱぷる

<今回の担当はぱぷるです>


同僚のM嬢が辞めることになった。


個人的事情によるものではあるが
組織的システム的な問題による部分も大きい。


皆に周知されて後は辞めるだけになり
安心したのか防御体制が外れたのか
このところイキイキと仕事しているM嬢を見るにつけ
組織としてこれまでそれを引き出すことができず
活かすこともできなかったことが残念でならない。


わたし個人としても前回思ったこと
どれだけできたのか、
できなかったのか、
したのか、
しなかったのか、
それを振り返る機会にもなっている。


M嬢が自身の納得のいく人生を歩まれますように・・・


わたしにとっては初めて介護観を共有できた友への
せめてもの祈りである。


ぱぷる

<今回の担当はぱぷるです>


出勤するとK子さんがマスクをしていた。


「K子さん、風邪?」
とスタッフに尋ねると笑って一言、
「『大掃除せにゃならん』ってうるさいから」
なるほど~ひらめき電球


わたしたち職員は普通どおりの勤務で
あまり年末年始な気分ではないんだけど
フロアのお正月飾りや
テレビのニュースなどの影響か
この時期は落ち着かなくなる利用者さんが多い。


「銀行いかないと」
「孫にお年玉をね・・・」
「お正月もここはやってるの?」
「ごはんは食べれるの?」
「追い出されない?」


ほかの利用者さんもどことなくそわそわして
日本人にとってまさに『ハレ』の日なんだなぁと思う。
『師走』というのも
この時期の日本人の気分をよく表す言葉だなぁとつくづく。


ぱぷる


☆今年も読んでくださってありがとうございました。
 ほそぼそとではありますが来年も続けてまいりますので
 お付き合いいただけたらうれしいです。

<今回の担当はぱぷるです>


「今が夜であることが受け入れられない」
利用者OTさんがそう言った。


夕食後に消毒のために入れ歯を外すところを
外さなかったので声をかけた。
「今は夕食なの?」としばらく絶句してから
出てきたのが上の言葉。


そう、このところ
今がいつなのか、
昼なのか夜なのか
わからなくなってきている。


「今が夜であることが受け入れられない」


職場を離れた今でも
その言葉が頭から離れない。


ぱぷる

ふらっとです。


しばらく投稿せず失礼しました。


パソコンの前に向かっても

言葉が紡げない…


私はいったい何を伝えたいのか?


悶々とした日々でした。


今年は職場を転々として

私のしたい事は…

居場所は…


だんだん追いつめている私がいました。


12月からすべて派遣で

デイサービス、有料老人ホームなどで

お仕事させていただいています。


つい頑張ってしまうので

ちょっと力を抜いて

いろいろ眺めてみようと思います。

今、私から何か発信する事は

控えたいと感じています。


自分の想いを大切にしたいと思い

しばらく、お休みさせていただきます。


今までお読みいただき

有り難うございました。


文章を書くのが苦手と思っていたのですが

ここまで続けられたのも

読んでいただいている皆さまのお陰です。


昨日、イベントで大好きな御蔵島の

イルカの映像を観て

イルカから

「もっとのんびりリラックス…楽しんで!」

というメッセージが聞こえてきました。

なぜか涙が…


最近、ドルフィンスイムしていなかったし…

自然の中で気分転換していなかったな~

無理にあきらめていたわけではないのですが。


皆さんが言っているように

介護する方たちに大切なこと


その方が本当に気分転換できる

遊びの時間を確保すること

バランスを取ることが大切だなと

改めて思いました。


本当にありがとうござました。


ふらっと









<今回の担当はぱぷるです>


「わたしも洗います」事件 以来、
OTさんの入浴時には水着を着ているわたし。


背中は流してもらっているが
最近ではこんなことも。


「どうぞ髪を洗っててください」
「どうぞ湯船に入っててください」


さすがにね~そこまでがっつり入るとね~
転倒回避のための見守りができなくなるので
なんとかお断り。


そんなある日のこと。。。
OTさんはわたしの背中を流すのを忘れた。


身体を拭いて浴室を出て
脱衣所で下着を着て服を着たところで
ハッとして一気に表情が曇りズドーンダウンダウンダウン
お先真っ暗モードに・・・ショック!


「ぱぷるさんのお背中流すの忘れました・・・すみません・・・」


思い出しちゃったか・・・というか、
そんなことでそれほど落ち込むとは・・・しまったー


この事件以来、
「じゃお願いします」と自らシャワーを手渡すわたし。
「気持ちいいですか」とニコニコするOTさん。


ぱぷる