ズーコン、変な呼び方ですが釣りの一種です。

本などを読むと「アンマ釣り」などと出ています。

対象魚はやはりハヤとオイカワです。


竿として2・3mの篠竹をよく使いました。

仕掛けはいたってシンプルで、竿を立てた時に魚をつかみ易い位置に針がくるように、竿、糸、針をセットするだけです。

毛針でも良いのですが、岩にびっしりと張り付いているズーコンムシと言うのが主なエサでした。

ズーコンムシが今でもいるかどうか定かではありませんが、細かい砂粒で筒状の住み家をつくる何かの幼虫です。


で、釣り方ですが、流れに踏み込むのが第一条件で下流に向かって竿も仕掛けも流れにのせてやります。

そして竿を持つ手だけが水面に出ている状態でゆっくり竿を前後させるだけです。

魚がエサをくわえた瞬間に針がくい込みますから子供でも失敗のないいたって簡単な釣りでした。

かかった瞬間のブルブルと手に伝わる感触も素敵ですし、暑い日に川に入ってやるとなかなか楽しいものです。


我が家の子供達が小学生の頃、まだ父親と遊ぶのが楽しい頃のことですが、ズーコンをやらせたことがあります。

次々と魚が釣れて、本当に楽しそうでしたが、その後、またあれをやろうとは言いいません。

今の子供にとってはゲームの方が面白いのでしょう。


私も思い出としてのズーコンが楽しいのかも知れません。