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きこりの休日

木地師の真似事師のウッドクラフト作りの日記

 

写真は昨年の初夏に撮りました。

その2年前、元同僚の近くの梨園で梨の木の伐採がありました。

長期間おいしい梨を提供してくれた梨の木が焼却場に運ばれていくことがしのびなかった思いがありました。

梨の木で器を創るなんて聞いたことがありませんでしたが、どうなるか試してみることにしました。

おぼろげな年輪の入り方、緻密で粘り強く、あまりサンディングをしなくても柔らかい肌触り。

挽いている途中でとても好きになりました。

 

あれから2年、歪みもほぼ落ち着き、高台の歪みを最後に取り除き完成としました。

長いようで短く、子供が育つように見守ってきた2年間でした。

私の宝物です。

 

撮影 2022年6月

 

 

南米アンデス地方で見られる家畜、最近では日本にもアルパカ牧場とかいうレジャー施設があって、そのような場所でも見られるようです。

そのアルパカをモチーフに一輪挿しを作ってみました。

上部にある穴からガラス管を差し込んでお花を生けるつもりです。

ところが、パートナーが「・・・なんとかザウルスという恐竜みたい」、とのコメント。

それで

”アルパカザウルス”

いい名前でしょ?ニコニコ

 

バンドソーで2方向からカーブを入れて切るとこんな形になりました。

何故か、私は恐竜というと「緑」のイメージがあるのです。自分でも不思議です。

手持ちの木工旋盤で作る最大サイズのオーバルボウル

 

昨年の暮れに近所でイチョウの木が伐採されていました。

枝の何本か頂いてきていました。

幹表面に沿って挽くには乾燥が進みすぎると硬くて挽けなくなります。

また伐採したばかりですと、高速回転する旋盤に取り付けられた木材から遠心力で水分が飛び出してきます。

今が挽き時と判断して作業を始めました。

 

先ず、出来上がりはこんな風、まだ塗装もしていないスッピン状態。

まな板や仏具にも使用されるイチョウの材は緻密で粘りがあり、あまり歪みも出ず、白くとても美しいのです。

 

旋盤に取り付けられる最大直径の25センチに丸太を切断します。

切断しました。

チェーンソーを使えばあっという間ですが、住宅地なので鋸で気長に切断します。

 

旋盤に取り付けました。

樹皮をつけたまま挽きたいのですが、イチョウの樹皮は柔らかすぎて仕上がりがよくありません。

この樹皮を削り取ります。

樹皮をすべて剥ぎ取りました。

丸太を半割にして、外側から挽いていきます。

 

外側部分は完成です。

内側を挽くために、旋盤にとりつけるチャックを底にとりつけます。

 

内側の切削の始まりです。

 

中心部から掘っていきます。

楕円形の器なので、刃物が木材に接して削っている時と、宙を切っている時が交互にあるので、刃物をひっかけないように細心の注意を払って作業を進めます。

ずいぶん彫り進んできました。 もう少し

まだ生木状態なので、材の中の水分が遠心力で水分が外側に集まってきます。

刃物には水滴が付き始めました。

 

挽きの出来上がりです。

形状としては、もう少し薄い方が美しいのですが、実用品として日常使うつもりなので、落としたり手荒に扱っても破損しないよう厚めにしました。

このまま数か月か1、2年乾燥させ、歪みを修正して塗装して出来上がりです。

木の長い(気の長い?)作業です。

南アメリカのアンデス地方に以下のような民話があります。

 

森が燃えていました

森の生きものたちは
われ先にと逃げていきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは行ったり来たり
くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます

 

動物たちがそれを見て
「そんなことをしていったい何になるんだ?」

といって笑いました。
 

ハチドリのクリキンディは
こう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」

 

 

気候変動問題や環境問題など諸問題に関して、「ひとり自分でできることから取りくみましょう」という主旨で取り上げられているようです。

これはちいさな力の大切さを教えてくれる

南米アンデスの 古くて、新しいお話です

 

このクリキンディという名前のはちどりをモチーフにした時計を創ってみました。

 

 

これは北米、北西部の先住民族のハイダ族に伝わる手法でハチドリを描いてみました

残念ながらハチドリは日本には生息していないそうです。

母の100才の誕生日のプレゼント

 

3月15日は母の100回目の誕生日!

いつもの年一回の誕生日ではない、100年に一回の誕生日です。

特別な誕生日です。

 

いつまでも記憶に残るものを考えて、100年目から動きだす特別な時計にしました。

母の若かりしころの写真をデコパージュして、3月15日の誕生日の花、ワスレナグサをピログラフィー手法で描きました。

気に入って部屋に飾ってくれると嬉しい。