約30年前、少しの間ドイツに留学していたことがある。
私に大きな一軒家の一室を貸してくれていた家主さんは翻訳のお仕事をされていた
女性だった。
当時のドイツはすでにゴミの分別が徹底されていた記憶があり、特に、小さな紙の
切れ端やメモに使った紙でもリサイクルゴミとして出すように言われていたことを鮮明に
覚えている。
日本が今のような家庭ゴミの分別に本格的に取り組み始めたのは、そのずっと後のことだ。
日本同様アメリカでも学校でリサイクルの必要性は学んでいるので、若者に関しては比較的リサイクルやリユースの感覚は持っているんじゃないかなと思うけど、実際のリサイクル事情は日本やドイツと比べびっくりするほど遅れている。
もしかしたら州でも違うのかもしれないけど、私が暮らした三都市は同じような感じで
とても大雑把だった。
基本的に分別は3種類で、そのうちの1つは木や葉っぱ類。
その他を2つに分類して出しているにすぎないということで何となくお察し
私が小さい頃は今のような分別なんてなくて、逆にどうやってゴミを出していたのかの記憶が
全然ないけど、ごみ分別を強く意識するようになったのはドイツ生活を経てからで、日本も早く意識高い国になってくれればいいなと願っていた。
だから今の日本の細かい分別と意識の高さは素直にうれしく誇りに思う。
ほぼアメリカで育ったわが家の子供たちには、日本のゴミ分別が最初は細かすぎと感じたようだったけど、最近は慣れてきて毎日ゴミ収集カレンダーを見てはゴミ分別を自然に意識できるようになった。よかったよかった
アメリカは教育も文化も経済事情も何もかも異なる人々が集まるdiverseな国だし、州単位で法律や条例も定められる国なので、国として足並みそろえるのは難しいのかな。
まあ、だけどやると決めたら力業で短期間でグイッとやってしまうイメージもあるから今後どうなるかな。