Takakoのブログ -2ページ目

Takakoのブログ

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2度目のオペが終わり少し経った頃、長男に現実と向き合ってもらう為パパの現状を話すことにした。
パパは病院できっと息子たちが来るのを待っている。
意志の疎通はできないかもしれないけど子どもたちを見ると何か思い出すかもしれない💦
息子たちを病院へ連れていく事がパパが一番喜ぶこと。

パパが船のお仕事で帰ってこれないと信じこもうとしている長男に現実を話さなければ…
いつ話そう。
何と言って話そう。
あの子がもしも耐えられなかったらどうしよう。


(これって私の感情の心配してる
今ならわかる
息子が衝撃を受け苦しむ姿を想像してその時にあじわう私自身の感情の心配をしてたのだ)
そんな事を考えてる余裕はこの時には無かったが話すタイミングとしては最適な時だったと思う。
大丈夫‼️
現実を突きつけられた時に一時は失うであろうお兄ちゃんの笑顔。
息子の全てにやっと向き合える覚悟ができた。

パパの容態、パパの頭の事、パパの未来、息子達の未来、そして私の未来に何とたくさんの覚悟がいることか…

2階に上がろうとする長男に

ここに座って
話があるから                       私

聞きたくない                         長男

お願い 聞いて                         私
(息子の顔が曇る)

パパの現状
もう2度と事故前のパパには戻らない
家にも戻れないだろうし話すことも出来ない。
私たちの事もわからないのかもしれない。
抱きしめてもくれない。
一緒にお風呂も入れない。
一緒にご飯も食べれない。
旅行も行けない。
お誕生日におめでとうも言ってくれない。
ない
ない
ない
ただベッドに寝てるだけ。

でもね
生きてる
あんなに凄い事故だったのに生きてたよ。
家族の為にもまだ死ねないって
パパの思いが何とか命を繋いでる。
お母さんもこれからどうしていいのかわからない。
だけどあなた達だけは絶対に守るから。
何があっても守るから

泣いていいよ
無理して笑わなくていいよ

声を上げて二人で泣いた。

それはそれはご近所さんがビックリするほどの悲痛な叫びだったと思う。

散々泣いた息子は2階へ上がり自分の部屋に戻る。
夜中 心配で何度か部屋を覗いてみるがベッドに座りじっと一点を見つめている。
眠れないんだ。

翌朝 
おはよう
と階段を降りてくる長男

お母さん
おはよう😃
生きてるって事が凄い事やね
お父さんってやっぱり
スーパーマンや。
前のお父さんには戻らんかもしれんけどお父さんはお父さんやもんね。
僕たちが幸せじゃないとお父さんをもっと苦しませることになるもんね。

必死で自分に言い聞かせるように訴えて…
だけどこの時の長男にとってこれが精一杯の心の持ちようだったのだろう。
この日からパパの病院へ行くことを拒まなくなり無表情のパパに家族みんなで 話しかけ続けた。
もちろん頭の傷痕は高校を卒業する時まで隠し続けた…つもりだったのだが💦
ここのところはまた先のお話の時に。

同じ頃 次男は小学校で
暴れ続けた。
毎日のように学校で問題を起こすようになる。
ケンカしたりお友達を叩いたりイタズラしたり(*゜Q゜*)
学校からの電話に動悸がする日々だった。
何回 相手のお子さんのお宅に謝罪に行った事だろう。
次男はただただ淋しかったのだ。
変わり果てた父親を受け入れられないのはもちろんだが誰もがそちらばかりを向いてる事に淋しい思いをしていたのだろう。
まだ小学生だもんね。

もっと僕を見て‼️

そんな心の叫びが言葉に出来ず行動に現れていたのだ。
そうとわかっていてもついつい叱ってしまう。

何度も繰り返しやってくる試練と葛藤。

息子たちがこの時期を何とか乗り越えられたのは周りの温かい目があったから。
そして長男は大好きな野球 次男は大好きなソフトボール~剣道に打ち込むことができたからかな。
そして強い家族の絆があったからだと思う。

この後に起こる様々な奇跡は私たち家族にとって大きな力となり揺るぎない絆で結ばれている事に気づかされる貴重な体験となる。
       
                                          つづく…