土曜日の朝、１０歳になる愛猫の栗ちゃんの吐く音で7時半ごろ目が覚めた。何度も何度も吐いている。

あれ？よく吐くけど、今回はきついな、お腹の風邪にでもなったのかしら？

大好きな食事タイム、でも、ベットから出てこない。なでなですると、弱い声で、”ミャー”

様子を見ることにした。１時間ちょい、出かけて帰ってくると、栗ちゃんがベッドにいない。クローゼットを開けると、体を丸めてうずくまっている。反応はある。ネットで検索して、歩ける距離の救急クリニックを見つけ、一応、連れていくべきか、経過観察か聞いてみようっと。若い声のドクターアンダーソンが、優しく、連れてきたら？と言ったので、ま、仕方ないかと、連れて行った。救急の動物病院は初めて、まるで、人間の病院みたい。

１時間後、街で一番大きな病院へ直ぐに行ってくださいという言葉が。耳に入ってきた。

横隔膜のヘルニアで、小腸と、肝臓が、胸に侵入しているとのこと。

チェックインした病院はペンシルベニア大学の動物病院で、レベル１、トラウマ病院だ。3−４時間は待っただろうか？

外は、もう真っ暗、栗は落ち着いているということで、直ぐに手術のはずが、月曜日に延期された。

一人で、UBERに乗って帰った。

アパートのドアを開けた。迎えにきてくれているはずの栗ちゃんがいない。

栗ちゃんに会いたい。大声をあげて泣いた。

離婚したときとは、比較にならない脱力感、喪失感、究極の寂しさ。

月曜日まで、時間が限りなくある。

読んでくださってありがとう。

突然は突然やってくる。