結構苦労して取った

日間の休みだったが、あっという間に帰京する日になってしまった

朝から夜まで時間に追われ⌚車に乗れない私は炎天下

の中自転車でスーパーやドラッグストアを何往復もする毎日だった🚲

父は本当に時間がないので、私が帰った時食料や日用品、母のパジャマやおむつ等の在庫が殆ど底を尽きていたからだ。

ある程度の備蓄を作り、肉や魚も冷凍したし、母のパジャマやおむつ、父の部屋着等も多めに買い揃えた👛

別れ際

母の手を握ると、あたたかい。

母が病気にならなければ大人になった私は母の手を握る事もなかなかなかっただろう。

「まめ、じゃあ今回は私はもう行くけど、また帰ってくるけんね

」

「はぃ

」

「これから暑くなるけん、欲しくなくても水分はなるべく取って、ちゃんとごはん食べてな

」

「はぃ

」

「とぅ（父）の言う事よぉと聞いてな

元気でおらないかんで

」

「はぃ

」

涙が出そうになる。だけど母の前では泣かない。

母は何も喋らないがきっと行かないで側に居て欲しいと思っているだろう。

わかっている。

ごめんね、お母さん。

お母さんがこんな時に、自分勝手な娘で本当にごめんなさい。

母が弱々しく、手を握り返してくる。

私も手を握り返して、頭や身体を優しくなでる。

お母さんってこんなにあったかかったんだね。そうだ、子供の頃母の膝の上で眠った時とおんなじぬくもり、おんなじにおいだ。

昔を思い出し、また涙が出そうになる。

どうか母がこれから先、苦しみや痛みが少なく、１日でも長く穏やかな時間を過ごせますように。どうか。どうか。

お母さん、また帰るからね。

また、必ず、あおうね。

最後に小さい声で「気ぃつけてな」と言ってくれました。

瀬戸大橋

をまた、渡る。

明日から仕事だ。また、東京で頑張らないと。

母の事を想いながらぼんやりと、ぷかぷか浮かぶ瀬戸内の島々を見る

夕方だったが日が長くなったので明るかった。

6月24日