11月27日は母の1周忌だった。


母は11月4日産まれで、11月29日に父と入籍・結婚し、11月27日に亡くなり、11月29日に葬式をした。

つくづく11月に縁のある人だ。


晴れやかに結婚式をあげた日の数十年後、ぴったりその日に葬式になるとは…なんの因果か。



あっという間に一年が過ぎたが、実感はわかない。


美しい景色を見た時、美味しいものを食べた時、楽しい事があった時、嫌な事があった時、今でも自然に母とのラインを開いてお喋りしたくなる。

特別な話でなくてもいい。


毎日交していたラインは、母の病状の悪化と共に私が毎日一方的に送るだけになった。

そのラインは今でも辛くて怖くて開けない。


性格が正反対でたくさん喧嘩もしたし嫌だと思う事もあったけど、母を尊敬している。

それは、どんなに病状が悪化して自分の事がよく分からない程になっても、口を開けば父や私に大きな声で「ありがとう」と言っていたことだ。

毎日、毎回、何度も。

会いに来てくれた母の友達にも「ありがとう」と大きな声で。

母の心からの声であったと思う。


母に、どうやって生きて、どうやって死ねばいいのか、よく、勉強させてもらいました。

私も感謝の気持ちを忘れずに、与えられた人生の時間を大切に生きていきたいと思う。

ありがとう。お母さん。



11月30日に母が可愛がっていたセキセイインコのピッピがそちらに行ったよ。

もう知ってるよねセキセイインコ黃

そちらでまたお世話してあげてね。



棺に入れる物は私が選んだ。

時間もなかったが結局この3倍位のものを入れ、棺の中はいっぱいになった。

父に「何かないの?」と聞いたがそこまで全く気が回らないようだった。

父は手紙を1枚。迷わずに1言だけ。

「また一緒になろう」と書いて、入れた。