木の生まれ変わり、きっこちゃんです。

きっこちゃんが木だった時は、今の人間の姿みたいに動き回ることはもちろんできませんでした。
種が根を張り芽を出した場所にずっと立ったまま、おひさまの光と雨さんや雪さん空気の中の水分を浴びて、無事にすくすく育ちました。

きっこちゃんは動けなかったけど、きっこちゃんの枝には鳥さんたちがいました。
幹や根の上にはいろんな種類の虫さんや苔さんたちがいて、根っこを覆う土の中にも虫さんたちや、ものすごい数の微生物さんたちがいました。

山の動物のみんな、鹿さん、熊さん、猪さん、リスさんウサギさん、ほんとにたくさんの動物さんたちもいて、風さんも通り過ぎていって、

きっこちゃん以外の木のみんなもいたし、草のみんな、お花のみんな、木の実のみんな、

いろんな仲間といろんなお話をして、楽しかったなあ。

そんな時もあったのでした。