青くんの部屋

青くんの部屋

ここはサトシック、アラシックのお部屋です。
BL「おやま」メインの腐部屋です。
上記の意味の分からない方、一見さん、
一見三じゃなくてもお部屋の案内を読まれない方、
単に迷い込んだ方はすみやかに出ましょう。
【ブログ情報をご確認の上、入室ください】

お話紹介。

「あらし物語」 とにかく智くんがモテモテでメンバーにおそわれます。
「ツンデレくん」 やまのラブラブなお話で、翔くんがおバカです。
「☆織女星&牽牛星」 宇宙人と、宇宙人地球人ハーフの恋愛。
「☆綺羅星&紗良星」 上の二人の子供たちのお話。
「原罪」 天界人だった嵐五人が人間界に転生したお話。SFふぁんたじー
「幸福の木」 大野智が哀しい目に合う暗くてラブラブなお話。
「応鐘の実」 幸福の木の登場人物の少年時代の話。
「Days」 大野智が潤くんとニノちゃんのどっちとくっ付いた方がいいか考えたくなるお話で、櫻井翔がモテモテの美人だっていうお話。

他…
やま、天然、大宮、いちご、短編集在り。



※ 入室の際は、必ず 「ご案内」 をお読み下さい。
                                       mee

※ アメンバーについて…

 現在募集はしておりません。
 

※ 必ず、Be with you  あなたと伴に…2/6を読んでから読んでね。

 

 

 

 

 

 

コンビニで手に入れたお握りを持参して俺は智くんの部屋を訪れた。

どうしても話さないといけないことがあるからだ。

 

 

『すわってっ。』

 

 

突っ立ったままじっとしている智くんに腰かけるように促す。

 

 

『鮭でも大丈夫だよね。』

「ありがとう。」

 

 

智くんは俺からおにぎりを素直に受け取る。

静かな室内には俺がフイルムを外す音と智くんのその音だけがやけに大きく響いていた。

 

 

どうやって切り出す…?

モソモソと食べながら考えを巡らしていた。

 

 

「忙しいのにありがとう。」

『こんな事、大したことじゃないし。』

「大したことだよ。」

 

 

それは、あなたが嵐をやめたらこんなこともなくなるって言う事だろうか…?

あなたがいなくなる。

そう考えただけで胸が締め付けられそうになった。

きっとそう感じるのは俺だけじゃない。

他のメンバーだってそう感じたに違いないし、そのことを、そんな痛みを、あなたが分かっていないわけがなかった。

 

 

『本当はずっと辞めたかったんだよね…?』

「…。」

『始まった時からずっとそれで悩んでいたんだよね…?』

「翔ちゃん…。」

『分かってるんだ。

あなたが苦しんでいたって事は知ってたんだ。

それでも、俺は一緒にいて仲良くやってこれたと思ってた。』

「みんなには感謝してる。

俺が今まで嵐で頑張ってこれたのはみんな四人のおかげだよ。

今もありがとうって思ってるよ。」

『それなのにダメなの…?』

「……。」

『それは……まさかと思うけど…あの雑誌の記事のせい…?』

 

 

世の中には出回っていないし俺たちの関係がバレたわけでもない。

でも、あなたが異様に気にしていた事には気が付いていた。

あれで自信を失ったのかもしれない。

 

 

「違うよ。」

 

 

智くんは否定したが、その声は震えていた。

 

 

『全く関係ないわけじゃないでしょ…?』

「何をしていようが誰かに見られてるんだなって改めて気づかされたけど、あれが直接原因ってわけじゃない。」

『でも……あなたにそんな決断をさせるきっかけにはなったんだ。』

「違うっ、以前からずっと考えてたことだよ。」

『以前から…?

落ち着いたんじゃなくって…まさかずっと悩んでたの…?』

 

 

そんなこと初めて聞いた。

なんで相談してくれなかったんだ。

 

 

「何をやっていても自由がない。 

どんなときでも嵐の事が気になって神経が休まらないんだ。」

 

 

確かに嵐は一気に大きくなり過ぎで、わけのわからない渦にアレヨアレヨト巻きもまれて追い立てられている感はあった。

でも…

 

 

『それはそうだけど…でも、それはみんなに言える事でしょ。

俺だって、いい加減なことをアレコレ記事に書かれてプライバシーなんてないよ。

でも、タレントにだってプライバシーはあると思う。

このことに関しては事務所の人と相談していこうよ。』

 

 

事実なんて全く無視していい加減な情報が蔓延していた。

それだけ俺たちのプライバシーが売れて金になるって事だ。

芸能人なら少なからずそう言ったことを背負わされるにしても、異様な事態が看過されているのは納得いかない。

 

 

「もう、このまま続けていけない。」

 

 

智くんの答えは一貫していた。

一体どうしたら考え直してもらえるんだろう…?

 

 

『そうだ。

思い切って仕事を減らしてもらおう。

そうしたら…。』

 

 

ぼたっ…

ギョッ!

智くんはぼたぼたと涙を流していた。

 

 

「智くんっ!」

「無理だよ。

せっかくもらえる仕事を減らしてなんてどうかしてる。

でも、このままで続けて行っても頭が変になりそうだ。

どうしても気が休まらない。

もし、ごまかして続けていけたとしても……。」

 

 

続けていけたとしても…?

 

 

「これからはすべてが嘘になると思う。」

 

 

悲痛な叫び。

それは絶対に嫌だって彼が言い続けてきたことだった。