昨年、弟が一児の父となった。


当然所帯をもち、今は実家から離れて暮らしている。


仲が良かった分寂しくはあるのだが、まぁ仕方のないことであるし、私は私で一人っ子気分を満喫している……のだが……。


最近になって、私は弟不在の本当の恐ろしさに気が付いた。


それは……



北斗の拳ごっこ


が出来なくなった事だ。




私と弟の姉弟愛と実用性たっぷりの


『家庭でも出来る 北斗の拳!
                   ~今日から貴方も伝承者~』


は、もはや私1人では無用の産物となってしまったのだ……。



……そこで。


私達の、そして北斗の男たちの壮絶な兄弟愛を後世へと受け継いで貰うため、今回はこのブログを読んでくれている方に、特別にそのやり方を伝授したいと思う。


もちろんこれは北斗神拳同様


一子相伝


ゆえに、選ばれた1人にしか伝承権は与えられない。


伝承者は過酷な宿命を背負う事になるが、我こそは!という方、是非伝承して頂ければと思う。



では、稽古に入ろう。




…………………………



まずは初級(声のみ)


【用意するもの】

・相方(出来れば声の低い人)

・きゅうりの糠漬け(細切り)


【手順】

①きゅうりの糠漬けを1ヶ月くらい冷蔵庫に放置して、カラッカラのイナゴの佃煮みたいにする。


②カラッカラの漬物を見て、自分がバットっぽく相方に
『ケン!イナゴだ!イナゴがいたー!』
と叫ぶ。


③相方がケンシロウの声と構えで


『それはイナゴではない!』


と言う。


④続けて自分が雑魚っぽく
『拳王様~!イナゴを発見しましたぁ!』
と言う。


⑤相方がラオウの声で拳を握り締めながら


『イナゴでは
         ないわ!!』


と言う。


⑥相方から糠漬けの皿を受け取り、自分がトキの声で紳士的に


『これはイナゴではない…愛だ』


と言う。



《終わり》



ーー続いて中級。


【用意するもの】


・相方(出来れば同じ人、もしくはそれ以上の才能の人)

・バブ(最後の一個)


【手順】


①風呂を沸かす。


②相方と風呂場へ向かって走る。


③1つしかないバブを巡り、相方と深刻な空気を醸し出す。


④相方とバブを風呂場に勢いよく押し込み、風呂場の扉を締める(引き戸が望ましい)





⑤顔の半分まで扉を閉めた所で、相方に向かって『ニヤッ』と笑う(最重要ポイント)




⑥締め切られた扉の向こうで相方が


『トキィィィィー!!!!』


と叫ぶ。



《終わり》



では、上級!
これをマスターすればあなたも


北斗神拳伝承者



【用意するもの】


・相方(同上)

・灯油の尽きかけたファンヒーター
   (ラスト10分以下が望ましい)

・オカン(なくても可)


【手順】


①ファンヒーターの給油表示をギリッギリまで無視する。


②オカンに
『たまにはどっちか給油に行け』
と怒られる(省略可)。


③相方と二人で向き合い


『北斗天帰掌』


の構えを取る。






④『北斗天帰掌!!』の掛け声と共にジャンケンをする。


⑤負けた方がトキの声で


『見事だ…ケンシロウ、この魂はお前に残そう。
そしてこの肉体は給油との死闘に捨てよう!!』


と言い、給油に行く。



↑こんな感じで




《終わり》


※『北斗天帰掌』とは

北斗の者同士の真剣勝負における誓いの儀礼

(互いの秘孔を同時に突き、突き切る前に寸止めするのだが、万が一、相手が誤って自分の秘孔を突き切ってしまっても『恨まず悔いを残さず天に帰る』という意味が込められている)



【おまけ】


ラオウっぽくバブで遊ぶ(1人で)