魔女の宅急便〈その2〉キキと新しい魔法 (福音館創作童話シリーズ)/福音館書店
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ライオンにしっぽをかみ切られてしまったかばの男の子は


情緒不安定のような心の病気にかかってしまいます。


かばは自分のしっぽを自分で見ることはできないのだから


気にすることはないと声をかけられてもかばの病気は治りません。


そこでキキが動物のお医者さんの所にかばの男の子を連れて行きます。


お医者さんは、かばの男の子に見えないように後ろにまわり


つくりもののしっぽのようなものをホッチキスでパチンととめて


入れ歯ならぬ入れしっぽで治療終了。


「しっぽはもとのようになるよ。前と全く同じだよ」と声を掛けると


かば何事もなかったかのようにしっかりとした足取りで歩きだします。


お医者さんは言います。


ちっぽけなしっぽだって、ばかにできませんよ。

ときとして、しっぽは生きるあかしなんですよ」


「生きるあかし?」とキキ


「そう、生きているってすばらしいって思えることです」



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自分の目には見えなくても


「生きるあかし」


生きているってすばらしいと思えるもの


私が私である核になるもの


それをキキが見つけることができた時がキキの自立の時であり


子育ての終わりのような気がします。


どんなあかしがみつかるのか楽しみです( *´艸`)