豊穣の秋〜秋の夜長に思ふこと〜
今年も無事CaOIの終演を迎え、あの ダブル・ビル & 人間の条件 から季節は一巡りした。この一年、色々だった。春のPIW横浜。思いがけず遠目に見かけた、お仕事中の町田樹氏。町田氏の、映画 ジョンカリー字幕監修のお知らせに沸き、試写会への登壇に色めき立ち(チケットは取れなかった)、KENJIの部屋 や、バレエ雑誌や、女性ファッション誌など、メディアへの露出もあったし、学会で発表したお知らせを耳にしたり、その学会が一般公開である事を知って訳の分からない葛藤があったり。光陰矢のごとしとは言うが、町田樹氏の行動のスピードも、私にとっては矢の如し、と言える程の速さだったと思う。勿論、色々だったのは何も町田氏の話題に限った事ではなかったけれど。そういえば、町田氏に対しては、彼が舞台から去った事で、私が彼に自分自身の理想像を押し付けるような考えはだいぶ減ったように思える。舞台上の彼に、また舞台に立つと言う生業の彼には、私が自覚していたよりもっと、色々投影していたように、今となっては思うのであるよ。そう言いながらも、まだ勝手に思う事もあり、今年は、今までセルフコレオの集大成をみせてくれていた時期に、書籍出版や、アトリエ・タームのグッズ先行販売など、違う方向から楽しみを用意してくれているところには、これまでこの時期を楽しみにしていた私たちへの愛情とでもいうか、思い遣りのようなものも感じている。ただ今年は、その書籍に関して言えば、そこにあるものはスケーターとしての集大成だと言う事(書籍に関しては)であり、ここで、スケーターとしては完結していることをもう一度知らされる事でもあり、目出度い気持ちが殆どながらも私は微妙に切ないのである。もう間もなく、私の手元にも、町田樹の軌跡 が、やって来る。私はそこから、何を知り、何を受け取ることが出来るか。実は、ほんのちょっぴり、スリルも感じ始めている。楽しみってものは、いつだって未知の要素を幾らかははらんでいる。町田樹さん、アトリエ・タームの皆さま、書籍刊行、誠におめでとうございます!!