さて、楽しい夏休みはあっという間に終わり、本日から社会復帰(笑)
忘れないうちに、念願の恐山参詣の記録をば。。
そんな期待される程の面白ハプニングはなかったのですが(^^;
まぁ、三十路女独りで恐山界隈をウロウロしてる、、それだけで
もう十分面白いってウワサもありますよ、えぇ。
出発は、13日の夜。
お盆期間だけ運行している、下北半島まで一直線の夜行バスに
乗車しました。時間はかかりますが、乗り換え等を考えると、バス一本で
連れて行ってくれるほうが私的にはラクなので。。
地元のバス会社(尻屋観光)が運行しているバスのため、ツアーバスの
ように、夜行運行に特化した車体ではありません。フツーの観光バス。
もちろん4列席だし、あまりゆとりもないのですが、ラッキーなことに、
私のお隣さんだったはずの人がキャンセルしたらしく(座席表の名前に
×印がつけられてた)ほぼ満席の車内を、私は2席独占という、VIP仕様(笑)
おかげで、ゆったりと座席が使え、疲れ知らずで下北まで到着♪
ただ、予定より1時間も早く下北の駅に到着したので、恐山行きのバスを
1時間待つハメに・・・
下北の駅には、観光案内所が併設されており、そこには無料の
コインロッカーがありますので、すぐに身軽になれます。
駅の目の前にある「まさかりプラザ」という土産物屋で、アイスを購入し、
バス停でほおばってみる。
・・・なんか、しょっぱく感じたのだけど、原材料に食塩の記載はなかった。
出発時刻の15分ほど前に、恐山行きのバスがバス停へ停車。
もう乗車しても大丈夫との事なので、車体の写真を納め、そそくさと
座席の確保。恐山行きのバスは思いの外、乗車する人が多く、座席は
ほぼ埋まる状態になりました。
で、このバス、路線バスでありながら、お山が近くなると、観光案内
のテープが流れます。恐山についての色んな事を説明しているようなの
ですが、如何せん、テープも古ければ、バス自体も古くって(^^;
音声の不鮮明さに加え、バスの軋む音で何言ってんだかサッパリ。。
途中、民謡みたいなのまで流れるのですが、それがまるでイタコの口寄せ
を聞いているかのような不可解さ(笑)
・・・霊場へ行くぞ!という雰囲気を高めてくれる素晴らしい演出です(棒読み)
山道をクネクネ登っていると、途中に「恐山の冷や水」という有名な湧き水
があります。「この水を1杯飲めば10年、2杯飲めば20年、3杯飲めば
死ぬまで若返る」という、最終的には「頭痛が痛い」みたいな謂れがある水です。
この冷や水の前にはバス停があるのですが、ここから恐山の入山口までは
随分距離があるので、降車する人はいません。しかし、運転手さんは
親切にもバスを停車させ「どうぞ、待ってますからお水飲んできてください」と。
若干沸き立つ車内・・・(笑)
みなさんこぞって、冷や水のご利益を得ようとバスを降ります。
・・・死ぬまで若返るどころか、いろんなことが一周してしまいそうな量(約500ml)です。
お水自体は、冷や水の名の通り大変冷たく美味しくて、道中の喉を潤してくれます。
あ、この冷や水の話を聞くだけでも3日は若返るというような事が、バス内の音声から
かろうじて聞き取れました。この日記をお読みの殊勝な皆様、おめでとうございます(笑)
バスは何事もなかったかのように、三途の川をさっさと通り過ぎ、
あの世手前へ到着。私は未練がましくも、三途の川まで引き返しました。
こちら三途の川。
奪衣婆と懸衣翁もしっかりいらっしゃいます。
太鼓橋を渡り、改めまして、丹波哲郎の世界へレッツゴーです。
恐山というのは、宇曽利湖を中心にぐるりと連なる連山の総称。
通常私たちが連想する恐山というのは、恐山菩提寺から火山岩が
ゴツゴツしてる地獄、極楽浜周辺(霊場)の風景ですね。
子供の頃に、ケイブンシャの心霊大百科か何かでその存在を知った
恐山。「恐山」という字面や、死者を降霊するイタコ、そして、荒涼と
した風景に極彩色の風車・・・その全てが「異なるモノ」に感じられ、
見果てぬ東北の地に、心が疼いた事を今でも鮮明に思い出します。
あれから、20数年・・・ようやっと、念願の場所に足を踏み入れることと
相成りまして御座います。
菩提寺の門前には、広い駐車場に、食堂(蓮華庵)や売店等が
立ち並び、所謂観光寺の門前風景と大差ありません。
せっかくなので、蓮華庵で昼食をとってみる。見ての通りのしょうゆラーメン。
分厚いチャーシューが美味しい。全体的な味はそこそこだったが、
東北の方では定番(?)らしいラーメンの具のお麩は、あまり好きでは
なかったなぁ。。スープの味が濃いので、お麩が大変塩辛い。
合掌霊場アイス(恐山盛り)なんて、おどろおどろしい名前のアイスも売られていました。
日本最北端と謂えども、夏の恐山は暑い暑い。恐山の太陽を甘くみた
ばかりに、水戸ではガッツリ日焼け対策した私が、うっかりこんがりして
しまう程の直射日光、そして火山岩からの照り返し!!
そんな猛暑の中、合掌霊場アイスはよく売れているようでした。
私は駅で、これまたうっかり、塩っぽいりんごアイスを食べてしまったので、
食指が動かず。隣にいたおやじは「霊場アイス」のことを「墓場アイス」と
言っていたが、それじゃゲゲゲになっちゃうじゃん。
入山料(500円)を支払い、いよいよ総門をくぐります。
すると、目の前に現れるのは、威風堂々とした山門。
コレコレコレ!ですよね、恐山的ショットといったらコレ。
恐山は地蔵信仰の地ですので、境内のいたるところに大小の
お地蔵さん(地蔵菩薩)がわんさか。
何でも、「弥勒菩薩は、釈迦入滅から56億7千万年後に如来と
なって人々を救済するが、その間、人々を救うのは地蔵菩薩のみ」
らしいです。恐山ガイドのおじさんが語って(いたのを盗み聞きし)ました。
だから、お地蔵様をみかけたら「いつもありがとうございます」と
手を合わせましょう・・・と。56億7千万年という、もう二度と如来様は
この世に現れてくれないのでは・・・と、訝しむ数字に、忘れてはいけないと
思わず「56億7千万年」と、だらしない声で録音した私なのでありました。
さすがに、硫黄臭がかなりキツイです。シューシューと発生しておりました。
ゴツゴツとした火山岩に、点在するお地蔵さんや水子供養の風車。
この日は、参拝客も多く、賑やかな雰囲気でしたが、人気(ひとけ)のない
場所に立つと、下界とは違ったピンとした空気を感じます。
賽の河原を過ぎると、極楽浜。
いやー、極楽浄土とはまさにこの事だろうという、幻想的な風景。
青と緑のコントラストが見事です。
この不思議な風景にみとれることしばし。
たくさんの家族連れ賑やかだった極楽浜も、人が随分退いてしまい、
急に静かになりました。
一瞬、ホントに次元を飛び越えちゃったのかと思った(^^;
なんともまぁ、不謹慎な事ばかり書き連ねて参りましたが、
宇曽利湖の、碧く静かにたゆたう波の音を聴いていると、ここが
いかに神聖な場所であるかというのも得心できます。
この道は、どこへ続いているのかな?
あまりに無になりすぎて、危うく、どこからともなく現れた軽トラックに
轢かれそうになった私でありました。・・・あの世一直線!!
そして、再び火山岩の地獄を巡り、総門を目指す。
誰かに背中を押された気がした・・・
ぐるりと廻り、通常だと1時間半。私は2時間以上かけて本堂から
地獄~極楽浜と巡りました。
お参りを終えたので、御朱印をいただこうと社務所へ行ったのですが
「え~、もう巡っちゃったのぉ。御朱印すんの10分ちょっとかかっちゃうよぉ~」
と、言われたので(こんなにフランクではないけど)
「あ、そこら辺見てますので、大丈夫です」と、番号札を貰い、休憩所の軒先で一休み。
というのも、休憩所の中は冷房設備がなく、まさしく釜茹地獄。
先ほどの冷や水を飲みのみ(保冷カバーをしていたのでまだ冷たい!)
日陰で涼を取ること20分。もういいだろうと社務所に戻ってみると
「はいよー、お待ちかね~」みたいなカンジで朱印帳を返却していただいた。
ありがとうございます。
念のため、お知らせしておきますと、恐山にイタコはおりません。
火山岩のゴツゴツとした荒涼な景色の中に、粗末な掘っ立て小屋が
点在し、そこにイタコがちょこんと座っている・・・そんな景色をイメージされる方も
いらっしゃるかも知れませんが(あたしゃ、子供の頃そう思っていた)
イタコは、恐山の例大祭の時など、他所から恐山にやってくるのでございます。。
占いとかスピリチュアルの類に全く興味のない私は(神社仏閣が好きで
占いの類に興味がないってのもおかしな話ですが、私はそれらの風景や、
建造物・仏像を眺めるのが好きなんです)別にイタコがいようがいなかろうが
全く構わないのですが、居たほうが参拝客の士気はあがる気はします(^^;












































