毎日かあさん/ジーン・ワルツ | デザインにキートス!!KiiTOS!!!

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今日はちょっとデザインのお話をお休みして。。。

先日映画の日に
「毎日かあさん」 と「ジーン・ワルツ」 を観に
三軒茶屋シネマ に行ってきました映画

「毎日かあさん」はちょうど一週間前に
浅野忠信と永作博美が主演の
酔いがさめたら、うちに帰ろう。
をDVDで観ていたので、

同じストーリーを出演者違いで観るのはいかがなもんかな?

と思っていましたが、別物の映画でした。
ストーリーは大筋同じで、
西原さんの元戦場カメラマンの旦那さんがアルコール依存症で、
飲んでは血を吐く、を繰り返し、
子供たちとの生活にも支障を来すため離婚。
家族で一緒に住みたい旦那さんは施設に入って依存症を克服するも、
癌に冒されて亡くなってしまう。
でも西原さんは離婚後も献身的に旦那さんを支え、
心の繋がりを持った家族として生きていく。

そんなヒューマンドラマです。

ただ、
主演の永瀬正敏・小泉今日子と上記の二人の演技の違いはもちろんですが、
「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」
は全体的に病や人間の死と言う側面を切なく描き、
それに対して暖かい家族愛を伝えていく構成になっているのに対して、
「毎日かあさん」
はそれら悲しい出来事を吹き飛ばす明るさをコミカルに描き、
笑う角には家族愛来る、
というくらいにポジティブに、

アルコール依存症とは?
その症状を持った病人の家族の気持ちは?

というメッセージを発信している様な映画でした。

どちらが良い、と言う訳ではなく、
同じ話を映画を通して表現するにしても、
伝えたい内容や伝え方は様々で、
それを可能にする表現者(役者)もまた異なるのだな~、と思いました。

僕らの仕事では逆に、
同じイタリアンレストランを作りたいオーナー様だとしても、
イタリアンバルであったり、トラットリアであったり業態は様々だし、
来店頂くお客様にどのようなお店だと思って欲しいか
またどのようにお店を利用して頂きたいか
など、オーナー様それぞれの想いがある。
それに対して十人十色に表現していける『引き出し』が必要で、
映画で言うと、
役者さんが違うのだからその役者さんをどうやったら生かしきれるかを考えた
ストーリーやディレクションが出来るようにならないといけないんだな、と感じました。

また、
「ジーン・ワルツ」
に対してもある種の先入観を持っていて、
チームバチスタの栄光』 の作者である海堂尊 さんの作品であった為、
医療ミステリーのような、
現在の医療に対する問題や疑問を提起しながらも、
何か事件が起こる様なお話かと思っていたのです。

しかし「ジーン・ワルツ」は事件性のある様なお話ではなく、
現在医療界では禁止されているが賛否両論のある代理母出産をテーマにしているものの、
そのテーマを通して、
女性が、母が、親子関係が、
一般の人と同じように流れる時間の中で過ごしながらも、
その禁止事項に直接対峙し、
時にぶつかり合い、時に弱音を吐きながら、
自分の考える平穏や幸せを力強く求めていく、
生命力を感じるお話でした。

どちらの映画も見終わった後に、
アクションのように興奮する訳でも、
悲しいストーリーに感傷的になる訳でもないのですが、
映画にする、と言う大それた内容ではないのです。
自分のすぐ身近にもある出来事
でも、本人にとっては大問題になるもの、
そしてみんなそのようなサブジェクトと面と向かい合いながら
日々をより楽しく、より幸せに生きる為に頑張っているんだな、
という、ある種当たり前なので忘れている様な気持ちを再確認する日になりました。

ちなみに僕が行った三軒茶屋シネマは、
普段から二本立てで大人¥1,300とお得なのですが、
映画の日は二本観ても¥900!!

8/5までは上記の二本立てですが、
8月6日(土) ~ 8月19日(金) ツーリスト/トゥルー・グリッド
8月20日(土) ~ 9月2日(金)岳/プリンセストヨトミ
と興味深い映画が目白押しなので、
また時間作って行って観ようと思います。

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