えっと、一番ポピュラーな桜である、ソメイヨシノって日本全国にある木が全部クローンだって話はご存知でしょうか。

通常、植物っておしべとめしべが隣にあって、同じ株とかでも結ばれるけど、ソメイヨシノは自家不和合性が強いって言って、実は結ぶけど種がならないんです。

他の近い品種と掛け合わせたハイブリッド型はいるんですがね。

ソメイヨシノは人の手で接ぎ木とかで増やしていったものです。

こんだけ数が多いのにすべて遺伝子は同じ。なので、これ以上の進化が出来ない木なんです。

全国に広まってからもう、６０年近くが経つこともあり、病気なんかで満開の中でも葉が茂っている枝があったり、花の付き方がまばらになったり、ちょっと衰えてきているのかな、なんて春になるとちょっと感じます。

そういうところも桜のはかなさって言うのかな。

でも、自分で生えることができないのにこれだけどこに行ってもある、ってすごいことじゃないですか。

日本人の桜への愛を感じます。

あと、クローンだからこそ、条件がまったく同じになって桜前線の動きに、気温等の天気や気候の影響だけが作用する、っていうのも面白い。

性質が違うものだったら比較対象にならないんだから。

ま、ごちゃごちゃと色々言ってみましたが、結局何が言いたいかっていうと、

桜はいい！日本に生まれて良かった！！ですね。

ソメイヨシノの自家不和合性