それからまるちゃんは私の気持ちを問いただしてはこなかった
もう言わなくてもわかってるよ
そう言ってもらっているようだった
それでも・・・
「あのね、まるちゃん」
帰りの飛行機の中で声をかけた
「なに?」
「私、二宮さんの事が好きなの」
「うん」
「それでね・・・」
少し言葉に詰まる私を優しく待ってくれるまるちゃん
「『好きだ』って言われたの、あの時」
「うん」
「でも・・怖いの」
「アイドルだから?」
「それもあるけど・・・・
大好きな気持ちになるのが・・・・」
「あいつのせい?」
「多分ね」
そう言う私に
「ね、奏。私たちもう28よ
いい大人になったの
恋に恋してたあの頃とは違うのよ
そろそろ愛することに向き合いなさい」
と言ったあと
「ハードル高すぎる相手になっちゃったね(笑)」
と笑った。