粛々と空海さんのお誕生日会「宗祖降誕会」が終了。

大勢のお坊様たちが退出された後、

観覧の方々のために、弘法大師像を高座から下ろして

お参りできるようにするので少しお待ち下さい、と案内がありました。

その際に「数に限りがありますがお下がりをお分かちいたします」とも。

空海さんのお誕生日記念のお下がりだったら超パワーありそう～と思いましたが

とてもたくさんの観覧者が残ってらっしゃったので

いただくのは遠慮しようと

一般の方の最後の方になるよう、ノロノロと列に並びました。

それでもお寺の関係者・ご家族らしい方々は

そんなワタシのさらに後ろにゆっくりと並ぼうとしてらして

普段からそういう振る舞いが身についていらっしゃるだなぁと感心しました

２人ずつの行列はゆっくりと進んでいきます。

弘法大師像にお参りし終わったところで両脇に控えたお坊様が

お盆の上にのせたおまんじゅうを参拝された方に手渡しされています。

絶対ワタシまでには無くなると思ってたら

横から少しおまんじゅうがお盆の上に足されました。

それでも当たらないやろうなぁと思っていたら・・・・

お下がりをご遠慮された方がいらっしゃったらしく

まさかの最後の１個

後ろの方々もまだ何人もいらっしゃいます。

逆にいただくの気まずすぎるーーと

「私はいいので、後ろの方に」と申し出ると

すぐ後ろのお寺のご家族らしい方々が

「私達はいいので、ぜひお持ちになってください」

とおっしゃってくださいました。

なんだかすごく恥ずかしかったけど

・・・それでは、とありがたくお下がりのおまんじゅうを頂きました。

お坊様とお声がけくださった方にお礼を申し上げて

突然の出来事にちょっとフワフワした気持ちで大講堂を出ました。

そして手のひらに「最後の１個」のおまんじゅうをのせて重みを感じながら

これは空海さんからのプレゼントなのかもという考えが

じわじわとこみ上げてきました。

６月１５日がたまたま休みになった偶然。

早くに起きる事ができて、天気も交通事情も良くて高野山に早く着いた偶然。

宗祖降誕会に間に合った偶然。

いろんな事がうまく行き過ぎてる感もあった今回の参拝もそうですし、

宗祖降誕会の観覧でも

それにもっと早くに大講堂に入っていたり

もっと早くお下がりをいただく列に並んでいたら

スムーズにお下がりを頂いて

ワーイよかったなーくらいの簡単な気持ちで終わった事と思います。

それがこんなドンピシャで「最後の１個」にあたるなんて。

な、ええことあったやろ？

と空海さんが笑って頭をなでてくださったような気がしました。

奥の院で空海さんに特にそんな話はしなかったけど

ワタシが色々と疲れてるのがわかってらしたんですね。

疲れすぎて、周囲の人の「愛」がわからなくなっているワタシに

大きな「愛」をこんな方法で示してくださったのかな

ありがとうございます

ワタシは空海さんに愛されてるのだとハッキリ解りました。

それを胸に刻んでこれからもなんとか頑張れそうです。

それにしても・・・・

空海さんのお誕生日をお祝いしに行ったはずなのに

サプライズプレゼントを頂いてしまった・・・・　もらいっぱなしやなぁ・・・

空海さんはやっぱりいたずら好き？とゆーか

人をビックリさせることが好きっぽいよーな気がしてます。

１２５１歳とは思えない！？よね

そんな空海さんのお誕生日記念参拝でした

空海さんの誕生日③～和歌山県・伊都郡高野町