ある晩、眠りにつく前で部屋の電気も消して布団に入っていました。

その時、旦那がポツリと口にしたグチに本当に傷つけられました。










「もぅ死にたい・・・」





(えっ・・・死にたい!?)





「・・・なんでそんなこと言うの?」





ショックを受けた私の精一杯の一言でした。

だって、私たちはまだ新婚1年目。

世の中の新婚さんは幸せいっぱいで毎日が幸せな時期なんじゃ?

それやのに、私の旦那は死にたい発言・・・

そんなに私たち夫婦は不幸なんだろうか・・・


「もぅ仕事嫌や・・・生きてる意味ないから死んだほうがましや」


「だからって死にたいって・・・」


「死にたいぐらい仕事が嫌なんやったら辞めたらいいやん。死ぬことないやん」


「そんなん辞めれるわけないやん!」




「仕事辞めるんと、死ぬのんやったら、死ぬ方ができるってことなん!?

なんなんそれ、意味わからんわ・・・」





その後の私は号泣でした。





実は、1年程前、私の元カレは自殺しています。

もぅお別れしてから5年くらいたっていて、人伝いにどうしているのか聞く程度の関係でした。

当時は新聞にのるくらい悲惨な事件で、私はその現実を受け入れることができなくて、

よく夢を見たり一人で考え込んだり、何か私にできたんじゃないかとか、自分を責めたりしました。

でも、もぅ自分の中で解決できたというか、現実を受け入れられたと思っていました。



でも、旦那に「死にたい」とポツリと言われて、あのときの感情がフラッシュバックして旦那と元カレが重なりました。





(また私は人を殺すんや・・・また一人にされるんや)

そんな思いが頭をよぎって、涙が本当に止まらなくて、ひっくひっく言っちゃうし、

私が泣くんじゃなくて、励まさないとと思っているのに、止められなくなっていました。


そんな私にびっくりして、旦那は我に返ったように布団から起きて謝ってくれました。


「ごめん!そんなんなるって思ってなくて!!もう死にたいなんか言わへんから!」






旦那は一生懸命私をなだめてくれました。

でも、根本的な解決になっていないことは、旦那も私もわかっていました。



おのおの、心にわだかまりを残したまま眠りについた夜でした。