グライダーをやっていると言うと聞かれるのが、「どうやって飛ばすの？」と「どうやって着陸するの？」という質問です。

今日は、「グライダーの飛ばし方」についてお話します。

グライダーを飛ばすための方法は、飛行機曳航とウインチ曳航の二つがあります。

飛行機曳航は、セスナのような飛行機でグライダーを引っ張ってあげる方法です。

メリットは、好きな場所、好きな高度へ引っ張れることです。

デメリットは費用がかかることです。６００ｍで４，５００円かかります。

どちらかというと、金銭的に余裕のある社会人が中心に利用している方法です。

つぎに、ウインチ曳航ですが、これは１５００ｍのワイヤーをウインチで高速に巻き取りグライダーを離陸させる方法です。

離脱場所は滑走路の上空で、高度も４００ｍ～５００ｍですが、費用が安いというメリットがあります。

ウインチ曳航は学生中心に利用されていて、先日木曽川滑空場へ行ったときに８年ぶりにウインチ曳航を経験しました。

ウインチ曳航の特徴は、出発時の加速と中期の上昇姿勢です。

出発してから数秒で時速６５ｋｍを超えて離陸します。

中期の上昇角は４５度で、ジェットコースターのような角度で上昇していきます。

航空機事故のほとんどは、離陸か着陸のときに起こりますが、グライダーの場合ウインチ曳航の初期が最も危険なポイントです。逆に言うと、ウインチ曳航の初期をしっかりとやればほとんどの事故は避けられます。

ウインチ曳航の初期は、離陸から安全高度と言われる８０ｍ（計器読み５０ｍ）まではゆっくりと上昇角をとっていきます。そこで、ウインチのトラブルで曳航が止まったとしても機首を下げて着陸できるような上昇角で上昇していきます。

このウインチ曳航の上昇カーブは商品やビジネスのライフサイクルに似ています。

離陸から初期にかけては、じっくりと上昇角をとっていき、中期ではできるだけ高く上昇するよう操縦桿にバックプレッシャーをかけて上昇していきます。後期はワイヤーのテンションを緩めるようにゆっくりと滑空姿勢に入れていきます。

いきなり売れた商品が在庫切れになって、その後急遽生産したときには在庫の山ということがあります。

急成長したビジネスがあっという間に終息することがあります。

商品もビジネスもグライダーも、じっくりとしっかりと上昇していくことが大切です。

←ランキングに参加しています。よろしければ、クリックお願いします。

いかがだったでしょうか。

何かの気づきになれば幸いです。

明日は、「グライダーの着陸」についてお話します。

学生に着陸を教えていると、ビジネスとの共通点が見えてきました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

　　↑↑↑↑↑　　
よろしければ、クリックお願いします。

【グライダーはどうやって飛ぶの？】