放牧された牛を横切ったり、ゴルフコースに迷い込んだり、休憩で昼寝をしたら1時間近く寝たりしながら、着実に東京へ近づいていたのですが、武蔵野線の鉄橋をくぐり、さいたま市にさしかかったころ異変が起こりました。

その異変とは？

それは、お尻が強烈に痛み始めたのです。

サイクリング用のお尻にクッションの入ったパンツをはいていたのですが、５時間を超える摩擦で痛みが限界点を越えたのです。

時間は６時を過ぎ、周りも段々と暗くなってきています。

途中、寄り道や昼寝をしたので、これ以上休むわけいには行きません。

そこで、使ったワザは、言葉の変換です。

私は、日本橋浜町に７年住み、その間に神田祭や三社祭の神輿を担ぎました。

神輿は重く、肩にはあざができるほどの痛みがあります。

しかし、江戸っ子には「痛い」という言葉は禁句です。

その代わりに、「気持ちいい」という言葉を使うのです。

すると、不思議と痛みを感じなくなります。

私は、自転車をこぎながら「気持ちいー」と叫び続けました。

周りから見るとかなり変なヤツですが、周りには誰もいないので大丈夫でした。

すると、神輿を担ぐときと同様に、お尻の痛みを感じなくなりました。

企業再生でも、この使う言葉を変えるというのは、非常に重要です。

再生企業の人たちは、「できない」「きびしい」などネガティブな言葉をよく使います。

これを「やってみよう」に変えるのが一仕事です。

半ば強制的にでも言葉を変えるようにします。

「気持ちいー」と叫んでいるうちに、自転車は戸田公園の競艇場を越え、荒川の橋を渡り、ついに東京都へ入りました。

橋を越えた浮間舟渡は１年前、フルマラソンを走った荒川区市民マラソンの会場があったところで、土地勘もあったので、マラソンのコースだった荒川右岸を走ることにしました。

ただ、ずっとサイクリングロードを走って水も食料も買えなかったので、水と食料（スイカとバナナ、塩分補給に梅干）を調達しました。

時間はちょうど７時になっていました。

その後、国道４号線（日光街道）で荒川を外れ、日本橋を目指します。

東京に出て初めて住んだ北千住の町を横切り、ついに東京日本橋に到着。

時刻は、８時３９分。

約８時間近いたびでした。

総走行距離１１３キロ。

ゴールしたときは、心地いい爽快感がありました。

これで、私の２年７ヶ月の常駐は終わりました。

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昨日は、東京都都議選でした。

民主党が第一党になり、圧勝だったのですが、読者の方から

「都議選の結果を企業再生的にいえばどうなるかブログ楽しみにしています。」

と難しいお題をいただきました。

私は、いつも企業再生の現場のミクロのことをしていて、政治とか経済と言ったマクロのことは専門ではないので、そんな大したことは言えないのですが、企業再生的に言えばどうかという切り口で書いてみたいと思います。

どんな話になるかお楽しみに。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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【群馬から東京への自転車のたびの途中でのアクシデント】