信長塾に於いては、コミュニティーである以上あくまで主役はメンバーであり、自分は表に出過ぎないようにしている。

 

自分は代表であるが、環境を造るための裏方。

 

あくまでメンバーを立て、人と人を裏で繋げる"フィクサー"の役に徹する。

 

過去のSNS投稿などを見ていただければお分りいただと思うが、信長塾の主催するイベント写真で私自身が写っているものは殆どない。

 

裏方に徹していた証拠だ。

 

それに正直、性分はその方が合っている。

 

自分の中で棲み分けができていれば、プライベートがしっかり確保できるからだ。

 

一方で、

 

比べるのは烏滸がましいが、

 

西野さんの『西野亮廣エンタメ研究所』や堀江さんの『HIU』はメンバー主導と言いつつも、西野さんや堀江さんという著名人が中心となった”人依存型”のモデルだ。

 

実は私も以前、この”人依存型”のビジネスモデルを行ったことがある。

 

入会金が30万〜40万するのに、2年弱で200名近い方が私の元に集まった。

 

マスメディアへの露出や出版、何百人を前に講演会をすることでのブランディング、SNSでの共感文章発信。

 

私の”外面”だけを見てファンになった人間が、

 

『泉さんの様になりたい』

 

『私も起業して経済的自由になりたい』

 

と集まった。

 

確かにこれには即効性はあったが、中長期的には苦しい戦いとなる。

 

当時の私は表に出るための準備、充分な素地ができていなかった。

 

平たくいうなら覚悟ができていなかったのだろう。

 

結果、公私を混同してしまった。

 

”人依存型”のモデルの場合、徹底的に”その役割”を演じなければならない。

 

”イメージ”が大事だからだ。

 

第三者が勝手に描く、そのイメージに付加価値が付き、そこに経済が生まれる。

 

付加価値=稀少性であり、本来、それを生み出す役回りの人間はこのビジネスモデルでは公私共にイメージ通りに振舞わなければならない。

 

誰が見ているか分からないので、ビジネスシーンはもちろんプライベートもイメージ通りの役者になる。

 

それが、仕事。

 

嫌なら、プライベートは引き篭もるしかない。

 

しかし、私はアクティブな方だったので、プライベートもよく繁華街に繰り出した。

 

派手に呑み歩いたし、色んな遊び、色んな人たちとの付き合い、派手な揉め事もした。

 

人の口に戸は立てられず、私の放蕩生活はすぐ人の噂するところとなった。

 

そうなると、イメージという付加価値は少しずつ剥がれていく。

 

今思えば若気の至りだが、

 

当時25,6歳の成り上がりの若者が主戦場としていたマーケットでそれなりの知名度を得、経済的にもある程度自由になり、あらゆる方面からチヤホヤされたらこうなるのは目に見えていたことだろう。

 

まさに、なるべくしてなった訳だが、

 

ある意味、良い経験ができたと今では思える。

 

人生のかなり早い段階で、”欲を突き抜ける”という感覚を体験できた。

 

おそらく、同年代でこれを経験できた人は殆どいないだろう。

 

お陰で今では、あらゆる欲から解放されている。

 

・物欲

・功名心

・顕示欲

・承認欲求

 

など、ほぼ皆無だ。

 

この記事も、過去の武勇伝を鼻高に述べているのではなく、あくまで事実としての事例を書いているだけだ。

 

何より、過去より今、私は常に今の方が充実しているから顕示するためにいちいち過去を語る必要はない。

 

その後、私は表に出ることをやめ、初心に帰り、建築や不動産に特化した営業代行、そして30歳からは『地方創生』のコンセプトを掲げ、ビジネスを引退し社会起業家となった。

 

裏方に徹することは、プライベートが担保されやすく、ある意味楽だ。

 

だが、最近、”これが本来の私の役回りなのか”を自問した時に、首をかしげる事が多くなってきた。

 

幸い、裏方に徹し仕組み化を徹底してきた信長塾はコミュニティー体制も堅牢になってきた。

 

だから少し、自分のことを考える余裕が生まれたのかもしれない。

 

そんな矢先、ある大社長から、

 

『泉代表は、本来表舞台に出る人ですよ。』

 

と背中を押された。

 

その後、数ヶ月悩んだが、

 

自己顕示のためではなく、世のため、地域社会のため、そして使命を果たすための”役回り”であれば、

 

表舞台に出ても良いのではないか、と思うようになってきた。

 

そして、これらの経緯を踏まえローンチするのが『営業のすゝめ』だ。

 

表に出るための準備や仕組み作りは、幸い一度経験し、成功しているので要領は分かる。

 

何より、色んな人生経験から、それを受け入れる精神的な素地は充分に揃ったと考えている。

 

欲に目が眩むこともないだろう。

 

あくまで、崇高な使命のため、もう一度、その役回りを買って出ようとコミットすることにした。

 

日本中の一人でも多くの人が、営業の素晴らしさに気付き、一人でも多くのプロ営業マンが誕生することで、地域から日本経済を盛り上げる。

 

これもまさしく『地方創生』だ。

 

2021年からの私の生き様、とくとご覧あれ。

 

 

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