守破離、日本古武道や芸道などでよく語られる教訓ですね。
有名な言葉ですので、ご存知の方も多いと思います。
元は将軍家茶道筆頭、千利休の訓をまとめた『利休道歌』にある、
「規矩作法”守”り尽くして"破"るとも"離"るるとても本を忘るな」
を引用したものとされています。
(守)支援のもとに作業を遂行できる(半人前)。 ~ 自律的に作業を遂行できる(1人前)。
(破)作業を分析し改善・改良できる(1.5人前)。
(離)新たな知識(技術)を開発できる(創造者)
これはセミナーやコンサルでもよくお伝えしているように、ビジネスでも同様のことが言えます。
"郷にいれば郷に従え"にも少し似ているのですが、
新しい業界に臨むときには、その先駆者や実績を出している方の意見をしっかりと聞くことが大事だということです。
もちろん、そこに年齢、経験など関係ありません。
相手の話を聞く前に、もしくは、相手が話し終える前に割って入り、
自分の意見を述べることはコミュニケーションではタブーですが、
残念なことに、そのことが理解できずに結果が出ない方は実際に多いです。
私もそのような方を数多くみてきました。
まずは相手の話を聞き、良いところを素直に取り入れる。
悪いところは見ないようにする。
自分の色を出すのは、相手を上回ってから。
それからでも遅くない。
素直な方は伸び、頑固な方は伸びない。
理由は、教える側の立場になってみたら分かります。
自分が経験して、失敗したこと、
「もっとこうやったら上手く行くだろうこと」
「実際に上手くいったこと」
を先回りして教えているので、素直に聞いた方が結果を出すにおいて効率が良いのはもちろんですが、
教えたことをちゃんと聞き、素直に実行する人の方が教えていて気分が良いですよね。
もっと応援したくなります。
逆に、せっかく近道や正解を教えたのに実行しない人には、次から何も教えたく無くなります。
新しいことにチャレンジするときは、実績を出している人の意見や、
ある分野で専門家になった方の意見を素直に取り入れる。
ビジネスでも、基本中の基本ですね。
せっかく相手のことを思い、良かれと思いエネルギーを使って向き合ってるのに、
頑なに聞き入れられないと、嫌な気持ちになります。
得てして、人の話を聞かない人は”自分の力だけで生きている”と思い違いしていることが多いです。
本人は否定するかもしれませんが、これは顕在意識ではなく潜在意識としての話ですので本人には預かり知れないところです。
こういった方はいつか周りから、大事な人からハシゴを外されます。
今の環境で、誰が大事で、キーマンで、何がセンターピン、自分に求められている事は何か?を正確に理解して実行、
且つ、相手に"感謝が伝わるように"振る舞うことが大人の社会には必要です。
これが原理原則、プリンシプルと呼ばれるものだと私は考えます。
私も人間ですので、例え仕事でもこのプリンシプルが理解できていない方からは心が離れていきます。
少なくとも、相手のことを大切に思っているから、こちらも真剣に向き合っているのです。
色々な痛みに耐えてでも、相手に変わって欲しい。
厳しい表現をすることもあります。
ですが、相手を思う気持ちは変わりません。
その気持ちしかありません。
コンサルティングや、ビジネス、コミュニティー運営では尚更です。
なんでも、素直が一番です。
素直な方は吸収力が半端ないですし、なにより人から応援されますから。
私自身はもちろんですが、この記事を読んでいるあなたも、
一人でも多く、人に応援される人を目指していきたいですね。