吉方位、凶方位の効果を検証するにあたり、覚えておかなくてはならない原則があります。
(1) 良い星の元に生まれた人が、吉方位を用いると、大成功につながる
(2) 良い星の元に生まれた人が、凶方位を用いると、物事がうまくいかなくなる
(3) 悪い星の元に生まれた人が、吉方位を用いると、無難な生活が送れるようになる
(4) 悪い星の元に生まれた人が、凶方位を用いると、不幸を呼び込む結果となる
金運・財運に恵まれ、良き友人や家族に囲まれ幸せに暮らしている人というのは、本人の努力はもちろんですが、良い星のもとに生まれて、さらに無意識かもしれませんが、吉方位を用いていることが多いのかもしれません。
さて、ここで、申し訳ないのですが、ある実業家の経歴やニュースを見るたびに、(2)が頭をよぎってしまうので、例として挙げてみたいと思います。
大手小売り企業の元会長のT氏は、1962年生まれで本命二黒、月命八白の艮宮傾斜の男性です。
華麗なる一族に生まれ、幼稚舎から慶應の御曹司は、181㎝の長身にラグビーで鍛えた体・・・美男子でスポーツ万能と、世の中でも、かなり恵まれた星の元に生まれたであろうことは誰にも否定できないと思います。
T氏は就職後、1989年(27歳の時)に南西シンガポールに転勤していますが、その年、年盤は八白の暗剣殺、定位対冲でした。あと、彼にとっては月命殺でした。
約4年間駐在し、その後は社費留学でアメリカへ。
ケース・ウェスタン・リザーブ大学大学院でMBAを、サンダーバード大学大学院で国際経営学修士号を1997年には取得しています。
社費で2か所で勉強させてもらえるということで、かなりの特別待遇だったことが想像できます。
(1993年にシンガポールからケース・ウェスタン・リザーブ大学院への移動方位が遠すぎて判断できないのですが・・・。)
そして、留学後、なんと退社し別会社へ。
(1997年、アメリカのアリゾナ州から日本に帰国したとすると、移動方位を西とみるか北西とみるかで違うますが・・・西なら年盤で五黄の凶方位、北西なら六白で吉方位です。)
しかし、4ヶ月でそこも退社し、今では誰もが知る有名アパレル企業に引き抜かれ、トップ経営者として輝かしい経歴を重ねます。
(アパレルは2005年には事実上の解任=クビになってます。その後も解任されたり詐欺事件に巻き込まれたりなども?!)
色んな著名人に引き立てられて大役を任されている割には、大した結果が出ていないどころか、かなりの大失敗を重ねて、結果的には見放され解任されています。「無能」やら、「勝利を逃す男」、などという悪評も・・・
それでも、次から次へと、経済界の要人に気に入られ、重要なポストに就任することができています。
2017年には、小売りから一転、IT企業の代表取締役CEOに就任しています。
人間的魅力を武器にした、強運を感じざるを得ません。
もし彼が吉方位を使っていたら、どうなっていたのでしょうか。気になるところです。