最初に経験したのは 定かじゃないけれど記憶に残っているのは、小学生の1年生か2年生…いつも 母親に連れられて買い物をしていた老舗の某有名デパート   
トイレに行きたくなり母親にトイレの入口で待っていて貰ってトイレへ…
いざ 済ませて戻ると 母親が居ない…
どころか… 周りの景色が違う…
そうです…
トイレを済ませて出てくる間に僕は階数を飛んでしまったのです。
心細くなった僕は、
「いつも 迷子になったら案内のお姉さんに…」との 母親の言葉通りに ちょっと歩くと1階の出口が見えて その横の案内所で 店内放送で母を呼び出して貰い一件落着…
母はかなり上の階のトイレの前で待っていたそうです…
そうそう 母から聞いた話も まだありました…
まだ ヨチヨチ歩きの頃 大人の足で30分近くもかかる山の上の公園まで 母親が目を離した ほんの数分の間にワープしたらしい…
公園に運良く子供を連れて遊びに来ていたママ友(その頃はママ友なんて呼んではいなかったと思うのですが…)が僕を発見して 周りに誰も居ないのを不審に思い公衆電話から家へと電話をしてくれた。その間 僕が居ないと母親が気付いてから10分程の間だったと…ママ友が僕を保護して周りに親を探して…10分と考えると合わせて20分…やはりワープしかないかな…と思う 
ヨチヨチ歩きの子がいくら急いでも 大人の足で30分は歩き切れないだろうし…
記憶にあるワープで悔しい思いをしたこともあった
人気のバンドのライブ やっと手に入れたチケット…
会場されて 席も完全に指定…僕は開演までにまだ20分以上もあることを確認中して連れに断り会場内の喫煙所で一服
(しかし…よく取れたなチケット…)自画自賛しながら、一服が終わり腕時計を確認した 6時10分 開演20分前… ニヤケながら会場のドアを開けようと手を伸ばすと向こうからドアを押された…
観衆が会場から出てくる…
皆 満足気な顔で口々に
「来て良かったぁ~」
「大満足~」
(んっ?…)
僕は人波に紛れて出てくる連れを見付けて腕を取って引っ張った
「どうしたんだ皆?」
「どこ行ってたの!」
「何処って…一服」
「どれだけ 長い煙草吸ってる訳?」
「えっ普通の…これ 皆 出てるけど…どういうこと?これからだろ」
「もう何言ってるの…終わったわよ…」
「はぁ?~」
「何がはぁ~なの 」
僕は改めて腕時計を確認した。
時計は9時を指そうとしていた 
(一瞬で3時間近く進んだ…どういうことだ)
僕は黙って連れの手を引き 珈琲店に入った
「俺…真面目に一服しただけなんだ…
時計も確認して中に入ろうとしたらおわっていた…」
連れも僕の尋常ではない顔に 何か感じるところがあったのか…顔から笑みが消えていた…
「あのね…実を言うと 前にもあったんだよ」
「えっ」
「ちょっと煙草買ってくると言って部屋を出て2時間…あなたの部屋の目の前にある自販機であなたは買ったって言ってたけど…遅いなと思ってドアを開けて見てみたけど誰も居なかった…」
「えっ…」
「だから…もしかしたらさ 自分で気付かないうちに 頻繁に起きてるのかもよ…」…
確かに…出張先から帰れる筈の時間でもないのに気付くと家の前に居たりということも たまにあったりした。
最近はそういうことも 殆ど無くなってきてはいるが 家族で旅行した時 車で道の駅で休憩を取ることにした。僕は売店のすぐ脇の喫煙所で一服するからと断り煙草に火を点けた。妻と子供は売店でニコニコしながら お土産の品定めをしているのがガラス越しに見えていた。僕はそれを確認すると喫煙所の脇に置いてあった 旅行のパックの案内を煙草を咥えながら何気に読んでいた。
(今度 此処に連れて行こうかな
ここは 面白そうだ…)
煙草を灰皿で消して 売店に入って妻の姿を探した…
(居ない…トイレか…)
時計を確認した 3時55分…デジタルの数字表示の時計だった
僕は10分程 売店で待ったが中々来ない
携帯電話で連絡すると やや怒気を含んだ声で
「何処にいるの!」
「売店だよ」
「動かないで其処に居て…」
「ん…わかった 」
外を見ていると子達と一緒に妻が走ってきた。
「もう 何処に行ってるの…」
「えっ何処って 其処の喫煙所で煙草吸っていたでしょ」
「居なかったわよ…煙草吸うのに1時間半もかかるわけないでしょ…もう…」
「いや…何処にも行ってないし1本しか吸ってないし…」
僕はライブの事を思い出し店の時計を確認すると5時45分とデジタルで表示されていた。
(またか…)
妻には そのライブの話はしていた…
そんなこと あり得ないよ とその時は 
笑っていたが 今回の件で信じざる得なくなったらしく それから15年程 経つ 今でも 旅行先の外での1服は完全に妻の監視下での1服になっている…



風が生まれる場所を探して⑩… まだ 眠っている街を抜け出して 山のワインディングを目指し走り出す 風が夏の匂いを運んでくる。 ひとしきり 風とワインディングのコラボを楽しんでいると 山の影から差し込む光が存在を誇張し始める。 年老いてボルトがはいったままの膝は 悲鳴をあげ始めた。 どうやら アクセルをカメラに持ち変える時間のようだ その前の 大切な儀式… お気に入りのパーキングに バイクを停めて 缶珈琲と煙草… 至福の一服 …ふと 喘息…で煙草ですか… 妻の顔が目に浮かぶ… 重々反省しております。 肺にはいれませんから… 毎度 謝り続けている。 重武装の革ジャンに革パンツは 流石に暑い季節になった… 夏モードに変えなければ 革ジャンを脱ぎ カメラを構えて 僕は来るべき夏を 迎える為 春の空をタンクの中に 残しておこうと シャッターを切った。 #写真好きな人と繋がりたい #写真撮ってる人と繋がりたい#ファインダー越しの私の世界#バイク#オートバイ#バイク乗ってる人と繋がりたい#バイク好き #team_jp_東_#team_jp_東#motorbike#bikestagram #bike#gsf1200s#insta_motorcycle

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