10月5日 午前10時
松山空港出発ロビーにてアイスコーヒーを飲んでいる。
どうやら修学旅行生とバッティングしたらしく、思いのほか混雑していた。
台風の直撃は避けたようだが、現在も九州北部にて猛威をふるっているようだ。
1日ごとに台風の進路が変わり、天気も変わり、最後まで飛ぶかどうかわからない状況だったが、幸運なことに定刻通りの出発とのアナウンスが流れた。
そもそも旅と台風はセットと考えているため、この程度ではまったく動揺しないようにキャリアを積んできた。
イタリア旅行記にも書いたが、あの揺れで飛ぶのだから今回も楽勝であろう。
今まで知らなかったが、2歳児以下の子供連れと妊婦は優先搭乗出来るらしい。
初の一番乗りのチャンスが巡って来た。
席は右側3列シートの窓際。
ちょうど翼が見える位置だ。
息子に空の景色を堪能さそうと思う。
見慣れない制服の学生達は、敬語がいたり女子がいたりお調子者がいたりと、なかなかバリエーション豊かであった。
ウチの奥さんは、おかげで息子がうるさくしても目立たんねとポジティブなことを言っていたが、まったくその通り!と思いなおした。
早速飛び立つ時から騒ぎ始めた学生達。
やかましさでは我が家随一の息子に負けるなと焚きつける父がいた。
機体は約10分ほどはめちゃくちゃ揺れ、そのたび学生達が騒ぎ、なかなか派手な出発となったが、積乱雲を抜けてからは機体・学生・息子すべて静まりかえった。
さあさあ着いたぞ!と思ってから30分、台風の影響で込みあって着陸許可が下りず、上空待機。
これも初体験だが、息子を膝の上で抱え続け、我が尻の限界でもあった。
無事到着し、トランジットで食事を済ませ、免税店の意外なデカさに驚き、20分程遅れて宮古島へ出発した。
あっという間のフライトだった。
予想に反し天気も良く、南国らしい暑さをさっそく感じた。
空港までレンタカーを配達してくれるのかと思いきや、会社まで送迎とのことで車に乗り込む。
すでに席は埋まっており、助手席に1人で座る。
ドライバーはかなり日焼けした細身の長身な若い女性で、初の宮古島ということでテンションが上がっていたおれでも話しかけにくいオーラを放っていた。
少し出鼻を挫かれた気分だ。
着くなり早々に助手席のアドバンテージを活かし、一番乗りにレンタカーの受付を行った。
到着の遅れを取り戻し、何とか今日中に一箇所海水浴を行っておきたい。
一斉に受付を開始し、まるでレースかのごとく車に乗り込み、ホテルへと車を走らした。
午後4時過ぎ、15分ほどでホテルに到着。
どうやら宿泊客の帰りとチェックインラッシュで混雑しているようだ。
一刻も早く泳ぎたいおれは、ソワソワしてとても椅子に座っている気分ではなかった。
それは息子も同じだったようで、ロビーから見えたプールを指さし、はやくあそこに連れて行けとせがんだ。
ウェルカムドリンクのマンゴージュースの美味さに驚き、さっさと手続きを終らせる。
すると部屋へ案内するために若い女性のコンシェルジュがやってきて説明を始めた。
ソワソワMAXの父と子はまったく話しを聞いていない。
すると、アップグレードと言うワードが聞こえてきた。
まさか!?あのウワサのヤツですか??
飛行機などで聞く、次回ビジネスクラスを利用してくれそうなセレブには無料でアップグレードしてくれるやつ!
そう思い、是非お願いします!と即答した。
1日目は普通の部屋、2日目はジャグジースウィートだったのを、2日間ともプール付きのスウィートルームに変更した。
予約サイトでは選べなかったのだが、どうやら空室があったみたいだ。
正確には聞き取れなかったが、3万後半の追加料金が発生したようだ。
むむむ!!
タダじゃないの?
と奥さんに確認したが、聞いてなかったん!!との返し。
いやいや、その金額、まあまあのホテル泊まれるけん!って言ったら、じゃあ断ろやと冷静な返し。
日本経済を動かす見栄はる男はそんな見苦しいことをしない。
そもそも男に二言はないのだ。
大人しくその状況を受け入れることにする。
少し離れた部屋まで、カートに乗って移動した。
案内してくれたのは、研修中のネームを貼ったTHE沖縄顔の優しいオーラを出した若い女性だった。
荷解きはそこそこに、早速水着に着替え与那覇前浜ビーチへ。
午後5時過ぎ、風が強くビーチコンディションはイマイチだったが、それでも砂浜と海の美しさはバツクンであった。
全然泳ぎ足りないが、時間も時間だったため来間島を一通り見てホテルへ帰還する。
一旦ホテルで気を抜くと疲れがどっと押し寄せた。
今から夕食を食べる場所探しもする気力がなく、少し高く付きそうだがホテル施設内の焼肉屋に行くことにした。
施設内といっても広大な敷地なので送迎バスへ乗らなくてはならない。
さらにどうも込み合っているらしく、予約を取り1時間待ち、やっと食事にありつけた。
隣の席に吉木りさにそっくりな人がいたことを添えておこう。
あまりに似すぎて、一瞬ポカーンとなってしまったが、子連れだったので違うと判断できた。
メニューはピンキリだった。
そういえば施設内には割りとリーズナブルな系列ホテルも入っていたため、選べる価格帯にしているのかもしれない。
思わぬアップグレードの支出をしてしまい、すっかり弱腰となった今、とてもありがたい経営方針である。
とはいえ、せっかく来たのでそこそこいい肉と珍しいモノを頼む。
店員さんに、注文の量かなり多いですよと言われるが、俺達を舐めてもらったら困るぜ!と言わんばかりに大丈夫です!と一蹴しておいた。
まあ思ったより量はあったが、お代わりもしておいたし、2歳の息子も普通のご飯茶碗1杯+@食べてポテンシャルの高さを見せ付けておいた。
誤算と言えば、タレに牛乳が入っていたようで息子のアレルギーが出てしまった。
たいしたことなかったので安心したが、少し気をつけねばならない。。。
上から2番目のランクの部屋はかなり豪華で、もう二度と泊まれないかもしれないと奥さんには言っておいた。






