豊中市で声楽・ボイストレーニングを指導しております、木戸健太です。

 

 去る3月4日、私と妻と知人の先生方との合同発表会を豊中市文化芸術センター小ホールにて行いました。出演者は総勢60名を超え、運営する私達も大変でしたが、無事成功の裡に終わりました。

 

 今回は何と言っても私達の教室から最も近くにある会場でできたことが嬉しかったです。やはり遠方ではなく地域の会場でできるというのはありがたいことです。音楽で地域と繋がる、地域に貢献するのも当教室の目標の一つですから。

 

 今回出演された生徒さんは、それぞれ越えるべき大きな課題は残ったものの、よく健闘されました。拍手を贈りたいです。特にレッスン中、「この人はもうダメだ、今回はダメなまま出てもらうしかない」と何度も思って諦めていた生徒さんが予想以上の健闘を見せたので、こちらとしては嬉しい驚きを味わうことができました。

 

 来年の発表会は2月17日です(もう決まっているのです!)。それまで私も生徒さん達も共に精進していきたいです。

 

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 題名の通り、生徒さんの上達は本当に嬉しいものです。

 

 最近ある生徒さんが、ずっとできなかった呼吸の練習を2年半の格闘の末、遂にできるようになりました。レッスンの度に「これがなかなかできなくて」と仰っていたのですが、ようやく克服されました。

 

 また別の生徒さんは、最近急に声の響きが豊かで鮮やかになってきました。レッスンを始めた頃は本当に弱々しい声で、今もまだまだ立派な声とは言えませんが、それでもはっきりと分かるほどの上達です。3年弱の時間がかかりましたが、着実に前へ前へと歩みを進められています。

 

 ここまで読まれた方の中には2年半や3年弱という期間に、「そんなにかかるのか!」と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。0.01が0.02になるぐらいのわずかな上達であれば、そんなに時間はかかりませんが、誰の目にも明らかな上達を成し遂げるのに、2年や3年かかることは通常のことです。ですからお手軽でインスタントなものには騙されないようにしましょう。

 

 上記の生徒さん達は、「なかなかできないからもういいや」と投げ出さずに喰らい付いてこられ、上達されました。できないことでもしつこく毎回やり続けてもらって本当によかったと思っています。

 

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 皆さんはジョン万次郎という人をご存知ですか?

 幕末の土佐の漁師の息子で、本名を中浜万次郎といいます。漁に出た際台風に遭い漂流し、アメリカの捕鯨船に救われてアメリカに渡った人です。

 

 彼は現地で英語に関するメモを残しているのですが、その中に興味深いものが見られます。例えば「water」、勿論水のことですが、このwaterの読み方を「ワラ」と記しているのです。

 

 現代の日本人の中には、「waterのwaがワなのはいいとして、terがラなのはおかしいではないか、ウォーターではないのか」という人もいるでしょう。

 

 しかしジョン万次郎の耳にはきっと、現地のアメリカ人がwaterと言ったときに「ワラ」と聞こえ、また彼自身も「ワラ」と言ってみて、現地人に通じたからこそ、そう書き記したのだと思うのです。

 

 この柔軟さと素直さがあれば英語の習得も早かっただろうと私は思います。ここで変に綴りに拘って、terがラなのはおかしい、何故そうなるのだ、ターになるはずだ、一体どういうことだと深く考え込んでしまうと習得は大幅に遅れていたでしょう。原因や理由を分析するのは科学の手法としては重要ですが、実地の技術の習得には邪魔なことも多いです。

 

 発声の勉強でも同じです。こういう練習をしてくださいと言われたら、そのままそうする。こういう風に声を出してくださいと言われたら、そのまま出す。変に分析や解釈を加えずそのままやってみる。

これこそ上達への早道だと思います。

 

 講師の立場で「素直さ」が大事とは結構言いにくいものがありますが、実際素直な生徒さんほど良く伸びています。

 

 勿論、一切疑問を持つなと言っている訳ではありません。答えられる疑問であれば答えます。しかし、疑問の解決を優先するのではなく、疑問は疑問として持ちながらもとりあえずそのままやってみて欲しいのです。そうする内に上達し、疑問も自ずと解決していきます。

 

 ワラ精神で学びましょう。

 

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