ずっと大切にしている言葉。
あの日先生が、高校生活の最後に黒板に書いた文字。

「みんなに送りたい言葉がある」と突然黒板にこれを書き出した先生。
「人知らざるもよし
人知るもよし
我は咲くなり」
当時高校3年生だった私には、正直なところこの言葉が全く理解できなかったのを覚えています。
先生はどうしてこの言葉が大切だと言ったのか?
よくわからなかったけれど、なんとなく写真におさめておいたほうが良いような気がして、撮影したのでした。
その言葉が、今になって私に多くの気づきをくれています。
見る度に、受け取るメッセージが変わる不思議な言葉。
ある時は、「周りに何と言われようとも自分の信じる道をすすめ!」に見え、
またある時は、「人に見られてようがみられてなかろうが努力しつづけろ!」のメッセージに見えた事もあります。
でも、今の私には、これまで感じなかったメッセージが見えます。
自分に一番素直でいること。
自分にだけは嘘をつかずにいること。
背伸びしなくていい、格好悪くてもいい、
ありのままの自分でいいから、
内面からわいてくる心の声をきちんと聴くこと。
自分に正直であることが、きっと一番輝く「咲く」ということ。
私は、こんな当たり前のことが、出来ていなかったのだと改めて気づきました。
いつしか事業が義務となり、社会課題に捕われすぎて、
もっと大切な、「感情の動き」を感じられなくなってしまっていました。
どんなに社会的意義のあることでも、合理的にスマートに説明できる事業プランでも、
内面から湧き出るパワーがないものは、私にとっては全く意味を持たないのです。
感情的に溢れてくるものを、出来ない理由を山ほどつけて押さえこんでいた。
何の為に私は事業をやっているのか、その問いの答えに、
今、ようやく気づけて本当に良かった。
「我は咲くなり」
私はかなりの遅咲きになってしまい、周りにもたくさん迷惑をかけてしまったけれど、
それもまた自分の歩み方として受け入れる。
この言葉は、また来年に見る頃には、異なるメッセージを送ってくれるのだと思います。