病院では決して教えてくれない「糖尿病の治し方」

連載:第6回


皆さま、こんばんは。

現代社会・現代医療では、「糖尿病」をどんな病気(存在)と認識しているのでしょうか?

糖尿病は、尿が甘くなる病気でした。
糖尿病は、血糖値が高くなる病気でした。
糖尿病は、「インスリン」が分泌されなくなる病気でした。
糖尿病は、「インスリン」の効果が悪くなる病気でした。
糖尿病は、「インスリンの分泌低下」と「インスリン抵抗性」が混じった病気でした。

もう少し、時代が進んで、科学(化学)技術が進歩すると、糖尿病の捉え方も進歩(変化)してきました。


Q:糖尿病とはどんな病気なのでしょうか?

6. 糖尿病は後天的な遺伝子の病気
遺伝子のことがいろいろ調べられるようになってきました。そして、遺伝子の情報が読み取られることで、全身の機能が維持されていることがわかってきました。 
インスリンについては、膵臓の中にインスリンを作る細胞があります。その遺伝子に傷がついて(変異)して、インスリンを作る細胞が死んでしまうことがあります。すると、インスリンを作る細胞がどんどん減っていってしまいます。すると、身体はインスリンを作れなくなってしまいます。 
もうひとつは、インスリンを作る細胞の中で、遺伝子のスイッチが切り替わる現象です。スイッチが切り替わるとインスリンを作る細胞からインスリンが分泌されなくなってきます。 
遺伝子を解析するようになって、インスリンの分泌が低下している状態にも2種類あることがわかりました。遺伝子の変異がおこってしまい、インスリンを分泌する細胞が死んでしまう状態、インスリンを分泌する細胞の遺伝子のスイッチが切り替わってしまい、インスリンが分泌されなくなる状態です。 
前者は、不可逆的な状態(もとの状態にもどれない状態)、後者は可逆的な状態(もとにもどれる状態)です。
また、インスリン抵抗性も、遺伝子のスイッチがきりかわっておこる状態であることがわかってきました。たとえば、脂肪組織の遺伝子のスイッチが切り替わってしまうと、インスリンの効果を悪くするホルモンを産生するようになってしまうのです。 
こうしてみてみると、糖尿病は、後天的な遺伝子の病気であることがわかってきました(注:遺伝性の糖尿病、1型糖尿病は除きます)