嘗胆 第7話
この事を親父に話すと、俺より短気だった癖に、年老いて少し温厚になった親父は、「向こうも裏切られたと思っている事もあると思う。こういう事はお互い様なんだよ。何時までもストーカーみたいに恨んでないで忘れろ」と言いやがるw何を悟った事を言ってやがるw本来、福祉職の代表がこの様な、ドロドロとした心境を世間に吐いては行けないとは思う。「障がいのある子供達の人生のお手伝いをしたい」キラキラ~「馬鹿にしやがっていつか必ず土下座させてやる」ドロドロ~どっちも俺だ。デイには亡き母の遺影が飾ってある、それは母の保険金で立ち上げた会社だからその感謝の意と、孫を見せれなかった母にその代りと言ってはなんだが、デイに居る児童を見守って貰いたいと思う気持ちからだ。次の移転先でも飾るだろう。例の時計も飾るwまさしく「愛と憎しみ」と言うやつだw中国漢の時代の英雄、韓信はうだつの上がらない若き頃、チンピラに絡まれ、「悔しかったら、お前の持ってる剣で切ってみろ!出来ないなら俺の股を潜れ!」と挑発されるが、韓信は屈辱に耐えながら股を潜った。その後、漢の劉邦のもとで元帥に出世し、あの時のチンピラを呼び出す。「あの時の恨み!」と処刑するのかと思いきや「我慢の大切さを教えてもらった」とその男を警察署長に出世させる。もし、俺が自分の満足の行くような会社に発展出来たら、恨みは解消されているだろうか?感謝出来るようになれるのだろうか?賃貸物件でのデイサービス運営で、家主の都合で移転しないと行けない未だ惰弱な会社…。新たに気合を入れ直す為に、また11月が来てあの日の傷を少し思い出してしまったので、女々しい自分に喝を入れる為、ここに書かせて頂きました。だらだらと長い文章を読んでくれた方達ありがとうございました!「完」