今日で2年間続けたマッサージの仕事の最終日でした。


2年前の12月。
たまたま見かけた求人でこの仕事を見つけて大興奮したっけ。
なぜなら小さい頃よく母親の肩を揉んで「楽になった。ありがとう。」って言われるのが嬉しくってマッサージの仕事がしたいと思っていたから。
大喜びして次の日すぐに電話したんだ。

それから研修が始まって1ヵ月して今の店に行ったね。

初めてのお客さんに尋常じゃないくらい緊張して初日は何をしたのか全然覚えてないし。
力加減もよくわかんないし、力も足りなかったりで怒られることも多かったな。
でもそのうち慣れて力加減も一人ひとりに合わせられるようになったし、強押しもできるようになってた。

初めの1,2ヵ月は親指が痛すぎて彼女がちょんと触っただけでも大声で悲鳴をあげてたなあ。
あの頃はたくさんビックリさせちゃってゴメンね。

初めての指名も緊張したなあ。
その反面素直に嬉しかったりしたりした。
1度でも指名を下さった方、本当にありがとうございました。


1年もするとすっかり慣れた。
するとなんだかつまんなくなってしまった。
なんだろ。
3ヵ月くらいで揉むのは体に良くないって感じてしまったし、お客さんのクレーム、同僚のくだらなさに失望して暗くなって縮小する自分に歯止めがかからなかった。

今思うと自分自身が見失ってしまってたんだな。
ありがとうって言われる喜びとか、
一生懸命さとか、
仲間との助け合いとか。。。


お店がオープンして半年後に俺は入ったから先輩が沢山いて、その中の1人、50代の一番上手いって言われる人がちょっと苦手だった。
何かが嫌だとかいうわけじゃないんだけど、
寡黙でちょっとストイックなとこが自分と似ててちょっとだけ怖くてちょっとだけ苦手だった。
それは2年間変わらず自分から話しかけることはほぼなかった。


でも今日お別れの挨拶をした時に大きな勘違いをしていた事にやっと気付いた。

「お世話になりました、ありがとうございました。」って挨拶したら「がんばってね。」って握手を求めてきてから握手をした。
その瞬間、衝撃だった。

その人の手は大きくて柔らかくて温かくてすっごく優しかった。
こんなに愛が溢れてる人とは思わなかった。
俺は今まで何を見てたんだろう。
そう思ったら今まで見過ごしてきた愛を1度に感じて涙が出てきた。

誰も自分の事は気にもかけずに仲間はずれだと思ってたけど勘違いしてた。
ただ拗ねてた。
本当はこんなにも愛されてたんだ。
それに気づけず今日やっと気付いた。
みんなごめんね。ありがとう。


そう感じると俺はみんなに何もしてあげれなかったって痛感した。
後悔とは違う。
してあげれなかったのは受け入れる。もっと何かできたはず。
これが後悔?

やらなかった事を悔やむってこんなに惨めなものか。
2年もあったのに。。。700日以上。

前の仕事を辞めた時にも同じ事を感じた。
なんでやらなかったんだろうって。
自分にできるのにやらない。
やろう!
この2年間は1日1日の積み重ね。
だったらその1日を後悔しないように生きよう!
下手でもいいじゃん。
やらずに後悔するよりやって後悔しよう。
いや、やって公開しよう。
やって航海しよう。
今日を一所懸命生きる!出航です。