フルコン空手出身の俺が、顔面パンチの恐怖を乗り越えるまで

「パンチって、こんなに効くのかよ――」

これが、俺がキックボクシングを初めてやったときの正直な感想だ。

俺はフルコンタクト空手から格闘技を始めた。
でも、フルコンって顔面パンチがないんだよ。

だから、顔を殴られるっていう経験がなかった。

それが、全部の始まりだった。


フルコン空手では通用しない「顔面パンチの現実」

フルコン空手って、正直めちゃくちゃキツい。
蹴りもボディもバチバチに入るし、スタミナ勝負になる。

でもな、顔は守られてる。

だから、いざキックボクシングに行ったときに思った。

「怖え…」って。

パンチが顔に飛んでくるだけで、体が固まる。
分かってても反応できない。

これは根性の問題じゃない。
完全に“慣れ”の問題だった。


日本のキックボクシングジムで味わった洗礼

実は俺、日本のキックボクシングジムに体験で行ったことあるんだよ。

で、何が起きたか。

いきなりスパーリング。

いや、マジかよって思った。

準備も何もない状態でリングに上がらされて、
普通に殴り合い。

あれはもう“洗礼”だな。

結果?

怖さが倍になっただけ。

「無理だろこれ…」って正直思った。


逃げじゃない、環境を変えるという選択

そこで俺は考えた。

このまま日本でやっててもダメだなって。

で、決めた。

海外行こうって。

行き先はタイ。
ムエタイの本場だ。


タイのジムで受けたカルチャーショック

タイのジム行って、まずビビったのがこれ。

「遊んでるように見えるやつが、めちゃくちゃ強い」

マジでこれ。

ダラダラしてるように見えるやつが、
実はランカーだったり、チャンピオンだったりする。

最初意味わからなかった。

俺はそれまで、「気合いと根性」がすべてだと思ってたから。


根性論だけじゃ勝てない世界

空手ってさ、いろんな流派あるけど、
結局ベースは気合いと根性なんだよ。

体力あるやつが勝つ、みたいな。

それはそれで正しい。

実際、俺はトレーニング好きだったから、
柔道とかフルコンは向いてたと思う。

でもな――

それだけじゃダメなんだよ。

ムエタイの世界は違った。


タイ式トレーニングは「効率」と「反復」

タイのジムで何やるかっていうと、

・走る
・縄跳び
・ウエイト
・サンドバッグ
・ミット打ち
・首相撲

こんな感じ。

で、意外かもしれないけど、
スパーリングってそんなにやらない。

これ、日本と全然違う。

その代わり、ミットがエグい。

コーチがマジで容赦ない。
限界まで追い込んでくる。

でもな、それが良かった。


スパーしなくても強くなる理由

最初は思ったよ。

「スパーやらなくて大丈夫か?」って。

でも続けていくうちに変わった。

気づいたら――

ガードが上がってる。
距離が取れる。
パンチが見える。

あれだけ怖かった顔面パンチが、
普通に対応できるようになってた。

これ、無理やり克服したわけじゃない。

体に染み込んだだけ。


恐怖は「慣れ」と「環境」で消える

顔面パンチが怖いって、当たり前なんだよ。

経験ないんだから。

でもな、正しい環境でちゃんとやれば、
自然と消えていく。

無理に根性で乗り越えるもんじゃない。

これはマジで断言できる。


独学じゃ絶対に超えられない壁

大学のとき、仲間とミット打ちとかやってたんだよ。

それなりにやってる気にはなってた。

でも、今思えば全然だったな。

理由はシンプル。

教える側がプロじゃない。

これに尽きる。


プロに教わると何が違うのか

タイのジムは違った。

コーチはみんな元プロ。

試合を何十戦もやってきた連中。

だから、教え方が違う。

・ここで力抜け
・今踏み込め
・その距離は危ない

全部リアルなんだよ。

経験ベースだから。

これ、マジでデカい。


学ぶってこういうことだと思う

俺が最終的に思ったのはこれ。

学ぶって、ただキツいことやることじゃない。

「遊び」と「環境」なんだよ。

遊びっていうのは余裕。

ガチガチだと何も身につかない。

で、環境。

これが一番重要。


挫折したからこそ、今がある

日本でのスパーリング体験。

あれは完全に挫折だった。

でもな――

あれがあったから、タイに行った。

あれがなかったら、たぶん今の俺はいない。


まとめ|強くなりたいなら環境を変えろ

俺が言えるのはこれだけ。

・恐怖は慣れで消える
・根性だけじゃ限界がある
・環境がすべて
・プロに教わるべき

そして一番大事なのは――

動くこと。

環境を変えること。

 

それができるやつだけが、変われる。