通常の三麻や四麻をやっている方が、慣れないうちに東天紅を打つとどうしてもやってしまう事。


『オリ(回し打ち)』


東天紅において、基本はオリたら負けるというメカニズムが良く解らない為である。


何故基本はオリたら負けるのか?


1.放銃するよりツモられる方が点数が高い

ツモられると『ツモ』で1点加算、放銃の場合は加算がない(放銃点を設定しているルールの場合は別)為、放銃せずにツモられるとつい助かった気になりやすいが、実は全然助かっていない(笑)
ツモられたら『損した』という感覚を持てないと永久に勝てない。


2.順目が進めば進むだけ点数が高くなる

例えば、3巡目にリーチが入り、リーチ者のガリが1個。
これが5巡も先延ばしになると、ガリが6個・7個と増えるケースも多々ある。
通常の三麻・四麻の様に、リーチした時点で裏ドラ・カンドラ以外の点数が確定しているワケではない。
もちろんリーチ後もガリを抜ける。
オリて点数が高くなってからツモられるよりは、極端な話、安いうちに無理矢理手を崩して放銃するのも戦略の1つである。



しかし、例外もある。

カラス(ガリを1個も抜いていない状態)には回さなければならない。
カラスでアガられると通常点以外に20点が加算されてしまうので、ガリを1個抜かせるまでは、なるべく耐えないとならない。
とは言え、カラス状態は頻発しにくく、それ程遭遇する事はない。
その時だけ注意すれば事が足りる。


理想の戦略は、

『先制されても真っ直ぐ行き、放銃を回避しながら自分がアガる』

事である。
つまり、自分にとって余計なドラや5(←アガると1点なので待ちになりやすい)をいつまでも抱えていたり、牌の残し方、④と⑦どちらを打つか?などでは良く考えないとならない。
④は通るけど⑦は放銃ならば、④を打たなければならない。
自分の手牌構成と河を合わせると、見抜ける事もあるので、オリないからと言って無造作に打ち出しても負けてしまう。


やってみると非常に荒いルールに思えるが、実はかなり繊細な考えが必要とされ、ハマる人は本当にハマってしまう。