元来陽気な僕は、軽い男とか悩みのない明るい男だと周りの誰からも思われていました。
高校くらいの頃から20代までずっとそうだったんじゃないでしょうか。
でも、周囲の人には何も言わなかっただけで、こんな僕にも悩みや苦しいことはありました。
もちろん、他の人に比べれば小さい悩みではあったのでしょうけど。
まぁ、察知してくれる人も本当に親しい人の中にはいましたが、まぁ、その人達は別格の本当に親しい友人ですからね。

「悩みないでしょ?」 とか、「悩みがなくていいなぁぁ。羨ましい」 と言われた時にいつも僕の心にあったのは、
「ロクに俺のことを知らないアンタにすぐに理解できるような安い悩みじゃないもんでね。」ということかな。
だから、何か言われてもムカっと来たり怒ったりってことはしなかったし、そんな記憶は全然ないですね。
むしろ、悩みがなくて良いねって言われることを喜んでました。
つまり、それって僕が思い悩んでいることが普段の言動には一切表れてないってことですもん。
どこへ行っても、誰としても、悩んでることがあるってわかるような顔してちゃいけませんからね。

それに何より、自分を綺麗に見せるために自分を不自由にしている人たちには、僕の思いや悩みなんて話そうとも理解してもらおうとも思っていなかったし、裏を返せば、彼らのよに僕は不自由な生き方をしていなかったとも言えるなぁって。
だから、そんな彼らに僕を見抜かれていたら、むしろその方がショック。

いいんです、言いたい人には言わせておけば。
自分の真実は自分がちゃんとわかっていればそれでいいのです。
そして、もしも自分の真実を誰かにわかって欲しくなった時には、その人にすぐに話せるように、普段から自分で自分を不自由にしない生き方をしていればそれで良いのだと思います。