拝啓 テレビ局の関係者様

僕はあなた方の創る番組を、毎日我が家で映し出してもう10年になろうとしています。
僕がこの家に初めて来た時には、我が家の坊やはまだ3才。言葉を少しずつ話し始めた可愛い子供でした。

2年経ち、3年、4年と過ぎてくると、僕は少しずつ悲しい思いをすることが多くなりました。
何故かというと、あなた方が作った番組を観た坊やが、タレントさん達の言葉を真似て、それは悪い言葉を口にするようになったからです。

若い人たちに人気のアイドルや若いタレントさんが、ドラマやバラエティーで口にする言葉、荒っぽい言葉も多いですよね。
子供達にとってはヒーローだったりアイドルだったりする彼らが口にする言葉は、同じように子供達にとては共通の言葉になっていきます。

ちげぇぇよぉ

とか

ガチでカッケェ

とか

チョー ヤベェじゃん

とか

お願いです、そろそろ普通の日本語を使ってくれませんか?
まだ人格を形にする途中の子供にとって決して真似して欲しい言葉ではありませんから、彼らヒーローたる人達、アイドルたる方々にこんな荒っぽい言葉を使わせないくれませんか?

今日も、中学生になった我が家の坊やは、悪たれ小僧のように、ちげぇよぉ とか ガチでぇ ?を、僕の画面に映る映像を見ながら連呼しています。

もうこんな悲しい思いをさせないでください。
あなた方が綺麗な日本語を広めてくれないと、僕ら家庭用のテレビはいつまでも悲しい思いをすることになるのです。