君が携帯ショップで僕と出会ってから、僕は1年中いつでもずっと君と一緒だったね。
時にはバッグの中だったり、時々ポケットの中だったり、でも夜はいつも君の枕の横で、僕は君の寝顔をみていたよ。
夜中でもメールが来るとすぐに僕をグッと掴んでメールチェックしてさ。

君はいつもメールが大好きで、僕を使って彼との写メを友達に送ったり、友達とも彼とも楽しそうに僕を使ってくれていた。
でも、今日僕はすごく悲しくなったんだ。
君が彼からのメールを読みながら急に青ざめてしばらくしたら僕を放り投げて泣き出したから。
僕も悲しくなって、何もできなくなってしまったよ。
彼との事が壊れてしまったんだね。

僕は君に何もしてあげられないけれど、また今までみたいに楽しいメールを受信するよ、送信もする。
だから元気を出して欲しいんだ。
きっとね、彼への苦しい気持ちが、いつか優しさの種になって、本当の優しさを愛する人に向ける事ができるから。
だから、今は辛くても、また僕を使って楽しめる君になって欲しい。

今夜の君は僕を枕のそばに置いてはもらえないけど、見向きもしてくれないけれど、
この手紙を読んでもらえたなら、僕も明日から元気でいられる気がするなぁ。

おやすみなさい。