「合意書の中の「宙組幹部」という表現では誰なのか個人が特定されていない。トップだという証拠を出してみろ」

という内容のポストを繰り返して、延々と絡んでいるのを見かけたので、改めて会見を聞き直しました。

 

宙組幹部という言葉について出てきたのは、3月28日の遺族側代理人会見でした。謝罪文を誰が出したのかということに関連して、ハラスメントが特定された10人の内訳について質問ありました。

 

以下関係部分の聞き書きです。

 

(開始1時間16分頃)

10名の内訳を教えてもらってもいいですか

 

まず関与者は

上級生の中でも幹部上級生と言われる関与者は全部で4人

幹部ではないが関与した上級生は3名

劇団幹部(P含む)2名

演出担当者1名

以上10名 数え方によっては10名以上

 

謝罪文が届いているのは

(4)と(8)(11)(12)(13)に宙組幹部という言葉が出てくるが

いわゆる幹部、通常幹部と言われる人で出した人は2名。宙組上級生幹部です。

いわゆる宙組上級生は1名

演出担当者は1名

プロデューサー2名

以上6名 ヘアアイロンの人から届けばまた増える。

 

聞き書きここまで

 

会見を聞いていただければわかるのですが、合意書にある「宙組幹部」は4人で謝罪文を出したのは2人でした。

この際に使われている「宙組幹部」という言葉ですが、代理人も記者たちも「宙組幹部とは誰なのか」は問題にしていません。誰かわかっていて話が進んでいます。

 

合意書では「宙組幹部が誰か特定されていない」のではなくて「パワハラ行為者(特定10人)に宙組幹部4人が特定された」のです。この違い、わかっていただけるでしょうか。

つまり宙組幹部といえばだれのことなのかこの場にいる人たちは全員わかっている。特定された個人名のかわりに通称の肩書が使われているということです。

 

「〇会社のCEO」という言い方があります。

誰を指すのか個人名が出ていなくても、誰かわかって話が進みます。それと同じです。

 

なお、「個人名が出ていない、個人名がでていないから合意書では個人特定はできない」とずっと言い張ると思いますが、それは「〇会社CEOという表記では個人特定できない」と言っているのと同じなので、これ以上は言及しても…ね…ということになります。

 

公式HPで明らかに個人名が出るのは劇団としても非常にまずい。でもわかる人がみたらわかるようになっている。宝塚歌劇団らしい出し方だと思っています。今後労働問題やハラスメント問題でこの事例が扱われるときには、きっとここも考察すべき事項になるでしょう。

 

もっと最初の会見の方にも宙組幹部という言葉が出てくるかと思い、とりあえず11月14日と12月7日の質疑応答は聞き書きして残しました。あとで一覧にして資料となるようにおいておきます。