沖縄慰霊の日

         (NHKの映像より)

毎年「平和の詩」に

胸が締めつけられる

 

今年もまた思いの深い詩が

選ばれています

 

平安名秋さん高校3年生の詩です

 

「夏6月

 溶けかけたアイスを手に走り出す

 緑萌ゆるこの島の昼下がり

 

 礎に刻まれた「兄」に

 まるであの日のように

 そっと触れるおばぁの涙は

 陽炎が登る摩文仁の丘に

 ただ果てしなく広がっていく」

 

で始まる詩は

礎に刻まれたおばぁの兄の名前に

指をはわせて

78年前の悲惨な情景や奪われた日常が

おばぁの瞳によみがえります

 

「名も無き赤子の

 微かな

 微かな泣き声は

 震える母の手によって

 冷たく光の無いガマの中で

 儚く消えていった」

 

「幾多もの砲弾が

 紺碧の海を黒く染める鉄の嵐となって

 この島に降り注いだ」

 

今と同じような

平穏な日々があったはずなのに

 

「平和は不確かで

 脆く崩れやすい

 いつもすぐそばにあるのに

 いつのまにか消えていく」

 

国と国との諍いということ

だけでなく

 

人が人を信じるということも

同じ事がいえるように思う

 

何回も詩を読んで

何回も動画で見て

 

沖縄と 平和と 自分自身と

向き合う日にしたい